季節は春真っ盛り。灯里たちも夏服に衣替えし、アテナさんの天上の歌声とアリシアさんの美しいオール捌きが人々の視線を釘付けにしています。
〈衣替えの季節〉
そんな中、藍華は灯里のみんなを惹き付ける才能とアリスのプリマと並ぶ程の操舵技術を見て、2人と自分の違いに落ち込みます。灯里の恥ずかしい台詞へのつっこみも出せないくらいだから相当です。
〈落ち込む藍華〉
姫屋に戻り晃さんの大掃除を無理やり手伝わされた藍華。その途中晃さんだけがシングルで写っている先輩ウンディーネ3人の写真を発見しました。今の自身の気持ちと重ね合わせて『悔しくなかったはずがない!』と激昂する藍華を見て、大体の心情を悟った晃さんは過去の出来事を語り始めます。
〈ポニーテール可愛いっす〉
〈アルバムの時代へ〉
三大妖精3人の中で最も遅くプリマになった晃さん。
〈表面は明るく振舞う〉
アテナさんのプリマ昇格を喜びながらも心のどこかで笑顔を引きつらせていました。ある意味天賦の才を持ったアリシアさんとアテナさんに自分が劣っているのではないか、自分にはプリマになる為の才能が欠けているのではないかと。
〈いつからだろう?2人の前で時々笑顔がこわばるようになったのは。
このまま私1人置いていかれたらという拭い切れない焦燥感・・・。 by 晃〉
〈いつも考えないようにしていた。ひょっとして私は持たざるものなのか?
プリマになれる特別な人間となれない普通の人間。
天びんをもたない私はどうすれば良い!? by 晃〉
自信をなくした晃さんは晴天の町をさ迷いながら1つの花壇に座り込みます。その小さな花壇にはたくさんの三つ葉のクローバーが植わっていて、まるでその中から自分の才能を探すように必死に四つ葉を探す晃さんでしたが見つかりません。
〈四つ葉を探す晃さん〉
その様子を見て話しかけてきた1人の少女は黒い地球猫を連れた姫屋のオーナーの娘。少女は『無いのなら諦めるしかない。』と告げ何かをし始めます。
〈こんな小さな花壇の中じゃ四つ葉が無いなんてすぐ分かるでしょ?
諦めれば、お姉ちゃん。無いものは無いんだからしょうがないよ。 by 藍華〉
その言葉でさらに沈んだ晃さんに少女が見せたものは三つ葉のクローバーにバラの花びらを加えた世界に1つだけの四つ葉のクローバー。その少女の笑顔を見た晃さんは天才ではなく秀才になることを誓い強い女性になっていきました。
〈大丈夫。無いものは付け足せば良いんだよ。
ほら、可愛い四つ葉のクローバーの完成♪私はこっちの方が好き! by 藍華〉
〈この真っ赤な花びらがお姉ちゃんのハートだよ。もう大丈夫だね、お姉ちゃん! by 藍華〉
〈もし天より付与された才能を持つことを天才というなら。
あの2人のライバルが天才ならば・・・。私は努力に秀でた才能を持てば良い。
そう・・・秀才になれば良いんだって! by 晃〉
当の少女である藍華はその出来事を完全に忘れてたけど、晃さんの話を聞いて新たな決意と思い出の四つ葉を手に入れまた元気に練習へと向かいました。
次回は、『その 素敵な課外授業に』。アリスがアリシアさんに絡まれて冷や汗かく話ですw
今回の話、けんちーの大分好きな話でした。普段見せない晃さんの弱い部分が見れるし、藍華がいなければ今の『真紅の薔薇(クリムゾンローズ)』と呼ばれる晃さんはいなかったっていう2人の絆の原点が見えるし。アニメでは、若い晃さんがこれまた可愛くて最高でした。
今期が1クールってのはもう知っちゃってるんですが、水増ししてもう1シーズンくらいアニメ出来ないでしょうか?けんちーはコミック派で12巻の内容はまだ知らないですが、『黄昏の姫君(オレンジプリンセス)』誕生以降のARIAクライマックスを今期は無しにして。・・・無理かなぁ、やっぱり。