長政さま・・・!!
6時05分。
ちょっとおそくなっちゃいましたが、昨日『千と千尋の神隠し』をラストまで見ちゃったことを考えるとこれが限界。天気は・・・うーむ、まぁ行けるでしょう。
23時30分。
21時30分に帰ってきました。
走行距離347キロ。今回、琵琶湖一周だけでもきつい予定なのにちょっとチェックポイントを増やしすぎました。
実は京都方面から夜に帰ってくるの初めてかも。淀から木津川御幸橋の辺りが暗くなると違う場所みたいに見えて迷いそうになりました。
既に風呂入ってて眠っちゃったんで、レポートは明日以降で。
ツーリングレポート。
6時20分。
我が家を出発。まずは、府道16号線で淀川の西岸を北上。淀川新橋を渡って枚方へと。
〈出発〉
7時20分。
R1から府道13号線でさらに北上。淀を抜けて京都市内へと向かいます。
〈木津御幸大橋南〉
7時50分。
東寺前を通過。いつもなら滋賀県へは下鴨の辺りから山中峠を越えていくんですが、今回はR1で一回行ってみようかと。
〈東寺の五重塔〉
京都市内を走って鴨川を渡ってたら浮かぶのは『けいおん!』の情景。そのうち行きますか。
8時30分。
R1を走ってたはずが、気が付いたらR161のバイパスに入っちゃってました。50CCカブが走って良いのかも分からないまま、抜け出せず走ってると脇に工事のガードマンのおっちゃんが居たので琵琶湖にスムーズに抜ける道を尋ねました。
『何処まで行きなさる?』と聞かれたんで『琵琶湖を時計回りで一周するつもりっす。』と応えたら、行き方と一緒に頑張れよとエールもいただきました。
で、さらにさ迷いながら適当に進んでると出たのは近江神宮前。結局、山中峠から来たのと全く変わらない場所と。
〈琵琶湖競輪場のすぐ脇くらいに出ます〉
8時50分。
雄琴の辺りですき家に入って朝ごはん。その真向かいにキーエンスの建物がありました。新大阪の近くにもどでかいビルがあるので偶然だなぁと。
〈キーエンス〉
10時。
R161を北上して琵琶湖大橋の横を通過し県道558→R161と湖西道路をどんどん北上。
琵琶湖の上に立つ赤い鳥居が目に入ったのでストップと。白鬚神社です。
〈海上安全の神社みたいです。海上?〉
水上に立つ鳥居ってのは良いですね。目印になるらしく他にもツーリング中のライダーや琵琶湖一周中であろう自転車の人たちが神社で足を止めて一息付く場所って感じになってました。
10時5分。
白鬚神社からちょっと北上して路上に『←48体石仏 0.3キロ』の標識を発見。
〈標識が〉
行って見るべとまた寄り道してきました。山中の墓場の真ん中に石仏が並んでました。そして、その前には石仏に注意の看板が・・・。
〈48体石仏軍群〉
きっと長い間その場にいると石仏が立ち上がって襲ってくるんでしょうね(!?)
10時30分。
R161からちょっと逸れて、道の駅・しんあさひ風車村へ。
花が咲き誇る園内を散策し、しょうぶ園が開いてるのを外から撮影して。どうでも良いんですが、ここの道の駅でかかってる女性の声のアナウンス、何時来てもやる気がない感じで楽しいです。
〈子供でも釣れる釣り堀の宣伝を延々やってました〉
11時20分。
高島市から湖北のマキノ町へ。
〈山にどっしりとした雲がかかってます〉
〈安曇川を渡って〉
前回の第1回琵琶湖1周ツーリングでも立ち寄った百瀬川の天井川です。(試験に出るどうでしょうより)
詳しくは→http://d.hatena.ne.jp/kenchi555/20080906
今回は普通に下をくぐっただけで通過し、ガソリンの給油で立ち寄ったスタンドのおばちゃんに次の目的地である『メタセコイアの並木道』の場所を聞きました。
『メタセコイア並木』ってのは、県道335号線をちょっと外れたところにあるマキノの名所で、直線道路3キロに渡って500本のメタセコイアが等間隔に植えられており、これがまた季節ごとに違った色に染まって美しいと評判なんですね。
〈結構観光客も居て人気のスポットのようです〉
実際、なかなかの景観でこれが背景が青空なら目茶苦茶緑色が映えただろうと思わせてくれました。また、リベンジするってことで。
12時30分。
奥琵琶湖。
海津大崎〜奥琵琶湖パークウェイ。
昼を回ったころから徐々に太陽の光が差し込むようになってきました。まだ、前回来たときみたいに日の光と木陰の最高のコラボが生まれるほどではありませんでしたが、やはり曇り空とは気分が全然違うと。
〈奥琵琶湖へ〉
〈海津大崎〉
奥琵琶湖パークウェイは高低差が激しくカブだと走り応えがありましたね〜。
〈晴れ間がのぞき始めた奥琵琶湖パークウェイ〉
13時15分。
奥琵琶湖パークウェイから木之本方面に向かう途中左手に賤ヶ岳が見えます。
〈もやがかかった賤ヶ岳〉
賤ヶ岳といえば戦国時代、豊臣秀吉が柴田勝家と戦った古戦場。浅井長政の死後、柴田勝家と再婚していたお市はこの戦いの後、自害したのでしたっけ?
〈瓶割り柴田の名を知らぬか!?〉
・・・ってことで、ちょっと寄り道。この時点で、急遽今回のツーリングのテーマがけんちーの中で組み上がりました。
ここから余呉湖までは、ハイキングコースが続いてるようで登山装備の爺ちゃん・婆ちゃんがいっぱい居ました。けんちーは流石に登山まではパスってことで麓だけ。
〈賤ヶ岳古戦場〉
〈登山道の入り口に加藤清正や福島正則といった
秀吉配下の賤ヶ岳七本槍ののぼりが立ってました〉
13時40分。
木之本からR365をちょいと北上して、余呉湖へ。周囲7キロくらいの小さな湖ですな。
〈余呉湖へ〉
〈余呉湖〉
昔々、天女が余呉湖の畔にある柳に羽衣をかけて水浴びをしていたところ、その天女を見初めた地方の豪族が犬を使って羽衣を隠し、天女を妻に娶りました。幸せに暮らしていた2人ですが、ある日真相を知って羽衣を取り返した天女は悲しみに暮れ、地上に子供を残したまま天に帰っていきました。
と、こういう伝説が余呉湖にはあるんですね。ちなみに、残された子供は後の菅原道真で故に北野天満宮の碑も余呉湖の畔には立ってます。
〈天女の衣掛柳〉
なんてこと思いながら、ローソンで買ったハムカツをぱく付いて余呉湖をあとにしました。
14時。
木之本まで引き返してつるやパン。いろんなテレビで紹介されてるパン屋で一番有名なのは沢庵とマヨネーズを組み合わせたサラダパンです。
どこにでもあるちっちゃなコンビに兼パン屋みたいな店なんですが前の道には常に遠くから買いに来たであろうお客さんの車が複数停められてます。
〈つるやパン
車も停まってるし、近所の子供たちも買いに来てるし、良い店だと分かります〉
前回来た時はサラダパンは売り切れで手作りサンドウィッチだけ買ったんで今回も無いだろうなぁと半ば諦めながら行ったら・・・ありました。
これ幸いとサラダパン(130円)を3つ購入(1つは母親へのお土産)。店内には、ひこにゃんがサラダパンを食ってる買ってる写真も飾ってありました。
14時40分。
木之本からR365を南下していくと湖北町に入ります。
ここ湖北町には、織田信長の義弟でありお市の夫・浅井長政の居城・小谷城の城跡があるんですね。
〈お市と長政押しで〉
〈浅井長政〉
賤ヶ岳に寄った時点で今日のテーマを『お市と長政』に決めていたけんちーは迷わずお山へと向かいました。
麓に良い感じの公園があったのでサラダパンを食って休憩。その後、城跡へ向けてガンガンとカブで登っていきます。
〈長政も食した和りんごを栽培してるみたいです〉
〈沢庵とマヨネーズの組み合わせもGoodですが、またパン自体が美味い♪〉
カブで行ける一番上まで登った後は、登山開始。
『熊出没注意!!』の看板が至る所にある獣道をヘルメットかぶったままというなめた格好でビビリながら進んでいきます。
〈小谷山登山〉
〈あ〜カモシカなら怖くないや(棒読み)〉
〈小谷城本丸跡〉
引き返そうかと思いながら城跡を巡り、赤尾屋敷跡と書かれた看板を見てわき道をさらに進むと1つの碑が。
〈どうですか?西洋ランスを構えた男の影とか見えませんか?〉
『浅井長政公自刃之地』・・・お市と娘たちを逃がした長政は最後にこの屋敷で自害したんですな。ちょっと、胸にこみ上げてくるものを感じつつ、5円を入れて小谷城址を後にしました。
15時30分。
R365をさらに少し南下して長浜市内へ。
長浜というと市街地は黒壁ミュージアムやガラス工房とかで湖東でも有数の観光地ですが、ちょっと離れた東の方には畑や原っぱが広がってます。この辺りが姉川の古戦場。
浅井・朝倉連合軍と織田・徳川連合軍が激しくぶつかりあった姉川の戦いが繰り広げられた土地であります。
ということで、市の西側と違って観光客なんざほとんど見かけませんが、お市の里内にある浅井歴史民俗資料館(入館料300円)へ。
〈浅井歴史民俗資料館〉
〈お市の方〉
〈長政とお市〉
〈お市の扇〉
主にお市の娘たちのその後や主な歴史的合戦の内容についての解説や展示が多かったです。浅井長政が神社に奉納した太刀やお市が使っていた扇とかも展示されてました。2階部分はよくある民俗資料館と同じで当時の農民とかが使ってた道具とかの展示でしたが。
16時30分。
締めくくりとして『姉川古戦場跡』へ。
〈姉川古戦場跡〉
この辺りは血原(元は千原)と呼ばれる土地で朝倉軍と徳川軍がぶつかり合い、両軍で数千人が殺しあって草原が血で真っ赤に染まったためこの名前になったという逸話もあります。
〈血原・千人斬りの丘〉
その古戦場跡の広場でサッカーやってる高校生たちやバトミントンやってる親子を見て平和を感じながら、姉川を後に。
ぶっちゃけ、この夕方の気配漂い始める時間にカブでこんなほとんど湖北といえる場所にいるってことに、相当焦りを感じ始めてたんですが。
16時45分。
長浜城を横目にすり抜けて、一路全力疾走で湖岸のさざなみ街道を南下。
〈長浜城を横目に〉
西日をバックにサーフィンやってる若者たちや彦根の町並みを全力無視でやたら風の強い道路を走ってましたね。思うことはただ1つ、何とか陽のあるうちに滋賀県は抜けたいと。
18時。
琵琶湖大橋東岸。
〈原付通行料20円〉
やっと人心地。
18時30分。
R161を下って、近江神宮前。
〈ここまでくれば〉
太陽も山陰に隠れかけてましたが何とか陽のあるうちに山中峠まで来れました。
19時。
山中峠を越えて京都市内、百万邊交差点近くにあるハイライト食堂へ。
一人でひたすら疾走してきた身に京大生たちの活気に満ちた店内は癒しですな〜。
バイト初めて間もないっぽい、男の子にジャンボチーズチキンカツ定食(790円)注文しました。
〈ハイライト食堂(2回目)〉
実に美味かったです♪
あとは淀→枚方を抜けて我が家へ。おそらく初めての日没後の京都帰りってことで、日中との違いに惑わされましたが(特に木津御幸橋の辺りが戸惑うほど街灯無くて)、無事22時前には家に帰れました。
久しぶりのロングツーリング。疲れたけど楽しかったです。
思えば琵琶湖の周りは、戦国ロマンの宝庫。また、秋までの間に戦国武将にちなんだツーリングに出かけたいですな。