今回の旅で唯一、ハードだった日。
2時59分。
よし!ちゃんと起きられました。
shop99で船内でつまむおにぎりを買って、ツーリングへ出発と。
〈3日間、頼むぜ。相棒!〉
3時48分。
R2で西進して西宮付近、以前カルビ丼食った店の前辺り。
カブのメーターが11111.1キロに。四国へ向けて僥倖ですなぁw
〈ビシッと〉
4時32分。
三宮のジャンボフェリー乗り場へ到着。真っ暗でまだ人は少なめ。
〈フェリー埠頭へ〉
夜空を見ると、くっきりと星の海が。
今年初めてオリオン座と冬の大三角形を見ました。ちょっと感動。深夜の埠頭ってのは案外暗いからよく星が見えるんですな。やはり僥倖と。
5時40分。
足となってくれる『RitsurinⅡ』(高松の名勝地・栗林公園からでしょう)に乗って、いざ四国へ向けて出港。
〈乗船〉
丁度、朝日と共に出港と相成りました。
5時40分〜9時48分。
ついぞ、経験したことの無いフェリーでの船旅。
〈神戸→高松の瀬戸内クルーズ〉
後部デッキから快晴の瀬戸内海を眺めたり、なかのゴロゴロスペースで『住めば都のコスモス荘』(今回の旅のお供)読んだり、2時間くらい寝てみたり・・・んーっ!楽で快適と。
[rakuten:surugaya-a-too:10062114:detail]
途中、ゴロゴロしてると『8時30分で本日のうどんの販売は終了です。』ってアナウンスが流れたんで、『じゃ、一発目のうどんをここで食っちゃうぜ。』と、売店へ。名物・船内さぬきうどん・小(320円)を食いました。ごく普通のうどん。ここはこれで良いんです。
〈名物・船内讃岐うどん・小(320円)
普通の味ですが、初四国ツーリングの最初のチェックポイントとして〉
唯一、残念だったのが気付いたら明石海峡大橋の下をくぐっちゃった後だったことですな。通過した後の遠景しか撮れませんでした。
〈明石海峡大橋をくぐる瞬間を見逃しましたorz〉
9時55分。
四国上陸!ちなみに、たまたまカブを停めた場所が良かったので、あのフェリー中で一番最初に四国の土を踏んだのはけんちーですw
〈讃岐の国へ〉
10時12分。
フェリー乗り場エリアを出て、四国の瀬戸内海側主要ルートたるR11へ。そこからR11をちょっと東へ行って85番札所・八栗寺の麓にある一軒のうどん屋へ。
そう、どうでしょう班がお遍路の旅で毎回訪れた主要目的(←!!)たる山田屋さんでございます。
〈なおかつ我々は
『八十八か所を回りきる』のと同じくらいの比重で〉
〈山田家さんってとこのうどんを食いたいんですよ。 by 大泉洋〉
とりあえず、凄い人ですねw 何百人待ってるのか分からないです。
それでも、ここのシステムがものすごく完成されてるのと席が死ぬほど多いのでそれほど待たずには食べられました。注文は、もちろんどうでしょう班がいつも頼むというざるぶっかけ・小(550円)。四国の讃岐うどんにしては値が張りますが・・・美味い!と。
〈ざるぶっかけうどん(550円)
これがどうでしょう班が愛した味ですか。美味い・・・!!〉
〈美味い! by 大泉洋(Ⅱより) 〉
ちなみに、食べ終わってカブの許へ戻ってみるとライダーさんが何人か居て、 『これから四国88箇所回るんですか!?』(ヘルメットのステッカーを見て)と話しかけられたんで、『フェリーで来たら大阪からでも案外近いんですよ。』とかちょっと雑談してから出発しました。
やはり、その国土そのものが『水曜どうでしょう』の聖地といって過言ではない四国・・・この連休中旅立ってるどうでしょう藩士も多いことでしょうw
ちなみに、ここ八栗寺はケーブルカーで上まで上がる形になってます。
〈時間に余裕があればケーブルカーに乗りたかったんですが〉
〈ケーブルけっこう時間かかるんじゃなかったぁ? by 藤村D〉
けんちーは行きませんでしたが。
11時10分。
続いて八栗寺からちょっと西にある壇ノ浦古戦場跡へ。有名な源平合戦の地ですな。
今は普通の住宅街になってます。碑とか探したんですけど、見つかりませんでした。瀬戸内海が美しい。
〈美しい。〉
11時42分。
R11を西へ進んでJR高松駅近辺へ。
〈マスコットの親切な青鬼くん。瀬戸大橋でも見ました。〉
前に電車で来たときも思ったんですが、どうしてこの高松駅は市街地からあんなに離れた辺鄙なところにあるんでしょうね?高松市って結構な都会なのに青春18切符とかでちらっと来ただけの人は高松って静かな田舎だなぁって感想を持って帰ると思うんですがw
で、けんちー的に高松駅にはちょっと思い出があるんですな。大学の4回生の時に同じ研究室の同期でゾロゾロと青春18切符の旅をしたという。
その時に一度、高松駅はちらっと来てて、今日はその時に食ったうどんを記念にもう一度食べようと。
得てして記憶どおりの位置にありました。ここは、ガイドマップに載るような有名店では談じてないと思うんですがやはり美味い!一緒に頼んだナスの天ぷら(80円)も激ウマ!!ナスがスルスルと裂ける裂けるw 極上の逸品でした。
〈ちょっと思い出のうどん屋〉
〈ぶっかけうどん・小+茄子天ぷら(270円)
うどんも美味い!茄子も美味い!・・・茄子の美味さが分かるとオジサンですねw〉
何気に今回のうどん屋でここが一番個人的印象には残ったかもしれないです。けんちーの思いでも+αで存分に加味されてるとは思いますが。
12時36分。
続いてさらにR11を西へ、県道33号線→県道16号線→県道180号線と繋いで、割りと山奥にある82番札所・根香寺(ねごろじ)へ。
絶景ですなぁ、絶景ですなぁ!
〈あっという間にこの絶景〉
基本、四国の山中の寺には絶景しかないんですが、ここも絶景と。カブには苦労をかけますよ。どう考えても心臓破りですもの。2速と3速を切り替えてギリギリエンストしないレベルで登っていくと。
ここ根香寺には昔、牛鬼という化け物が住んでいて暴れまわるその牛鬼を千手観音の力を借りた弓の名手が打ち倒したという伝説があるんですね。で、今でもこの寺の中にはその角が奉納されてるらしいです。駐車場わきに牛鬼の像も立ってます。意外に可愛いですがw
〈山奥の根香寺の牛鬼伝説〉
境内は静かで厳かな雰囲気が漂っており、役の行者さまの銅像とか万体観音の通路とかもあります。
ちなみに、四国88個所Ⅲでは2日目の早朝にどうでしょう班が訪れてて、ここは真っ暗でしたねw
〈どこ?どこに・・・根香寺? by 大泉洋〉
〈82番!根香寺!!by 3人〉
13時11分。
山を降りて県道33号線を南下して、鬼無と呼ばれる地域へ。
この辺は鬼無という言葉からも連想できるかもしれませんが、桃太郎伝説が残ってるんですな。
そもそも、高松港の沖には男木島と女木島ってのがあってその女木島って方の別名が鬼が島って呼ばれてるんです。ここでいう鬼というのは多分、瀬戸内を荒らしまわってた海賊か何かだと思うんですが、その鬼を葬ったのがこの辺りと。
桃太郎神社っていうのもあって、ここには桃太郎本人を始め、猿犬雉と爺さん婆さんの分まで一緒くたにお墓があります。素晴らしい素晴らしいw
〈桃太郎神社〉
ちなみにJR鬼無駅のホーム内には桃太郎電鉄の銅像が建ってます。近所の女子高生や小さい子供たちの『このおじさんは、なにをやってるんだろ〜?』って好奇の視線に耐えつつ撮影してきましたw
〈JR鬼無駅〉
〈日本一のボードゲーム?〉
14時02分。
県道33号線→県道17号線を南下して、高松−高知を繋ぐR32へ。
道の駅・滝宮でトイレ休憩を。ホント、四国の山中は走ってて気持ちいいです。
14時10分。
R32を西へ進んで、県道22号線にちょっと入って、3件目のまえばへ。ここは、いりこ出汁が美味いと評判の有名店なんですが時間が丁度良かったのか、行列が非常に短くて済みました。美味かった!
〈きつねうどん・大(400円かな?最早値段憶えてません。)
出汁は自分でかけます。噂どおり美味かった。そして、油揚げもGOODなサイズ&味と〉
この後、明日の宿泊地である琴平温泉郷のわきを通過して、やまうちって名店へも行ったんですがうどんの種切れでもう終了してました。やはり、名店を攻めるには午前中が勝負であるなと。
15時12分。
R32を南下して徳島県へ突入。カブの心臓破りの山越えが続きます。
〈徳島県突入〉
清流・吉野川にかかる四国中央橋(すごい名前だ)を渡って、四国有数の観光スポットである大歩危・小歩危峡へ向かいます。
ここはカブには危険ですね。車が跳ばす跳ばす。
本日のお宿はかな〜り離れた四国中央市。そして、この日の目的地・かずら橋はまだまだ南、しかも気配はもう夕方・・・内心、目茶苦茶焦ってました。今から宿へ直接向かっても着くころには夜になるかもって時間ですもの。
小歩危峡は流石に良い景色でした。川からは『ウキョーーーーー!!』とか『アポーーーーーー!!』とかラフティングを楽しむ悲鳴が聞こえて来てましたしw
〈川からは断続的にラフティングの歓声/悲鳴が聞こえてきます〉
16時30分。
道の駅・大歩危。
〈エントランスの2階から覗く妖怪・長足。
時間があれば飛びつくくらい興味深いんですが。〉
景色は良いんですが・・・気配は完全に夕焼けです。心細くなってきました。
ここらあたりは、子泣きじじいの伝承が残る地域ってことで、道の駅では妖怪展示室なんてのもやってました。時間さえ余裕があれば、妖怪好きのけんちーは飛びついたんですけど、パスで。
〈小歩危峡と大歩危峡の中ほどにある赤川橋〉
〈大歩危峡。
迫り来る夕焼けの雰囲気を感じ取って貰えれば幸いです〉
16時50分。
R32→県道45号線で大歩危・小歩危峡から祖谷(いや)渓谷方面へ。ここも凄い峠。いつカブのエンジンが停まるか目茶苦茶不安と。とにかく、全速力でかずら橋へ向かいます。
〈祖谷側への入り口〉
17時02分。
やっと秘境・かずら橋到着。
〈昔、平家の落ち武者がかけたものだと言われてます〉
ホントは今日の最終目的地はここからさらに山奥へ山奥へ40キロも進んだ奥祖谷の二重かずら橋だったんですが、そんなところ行ったら、確実に今日は山中で遭難って話だったんでここが今日の終着点です。
かずら橋(300円)はすごい人でした。行列がどこの讃岐うどん屋よりも長いくらい伸びてて、おまけにかずら橋は早く渡れるような安全な橋でないんで全く列が進まない・・・諦めました。渡りたかったけど、自分が今日遭難しないほうが大事だったので。
〈動く気配の無い行列〉
〈かずら橋の近くにある琵琶の滝。
夜な夜な、平家の落人たちがかつての暮らしを思い出しつつ琵琶を弾いたそうです〉
17時34分。
かずら橋を後にして、全速力にて北へ針路を。
往路は大歩危・小歩危峡で来たので、帰りは山1つを挟んで並行に走る祖谷渓谷を。
こっちは、ホントに奥深い神秘の山々って感じの渓谷ですね。切り立った深い谷の山肌を車がすれ違えないくらいの道が張り付いてると。脳内ミュージックは『もののけ姫』でした。
〈幽玄な雰囲気漂う静かな渓谷〉
〈岩壁にめり込んだような道祖神(?)さまに無事に宿へ着けるようお祈り〉
カブ的にはこっちの道のほうが全然良いですな。車もたまに通りますけど、飛ばさないし(当たり前)、ただドンドン降りてくる夜の帳に戦々恐々してましたが。
もちろん、祖谷渓のアイドルこと小便小僧さまも撮影してきましたよ。何かちょっと神々しい雰囲気すら漂わせたまさに祖谷渓のシンボルのようなお方でした。美しい・・・。
〈祖谷渓谷のシンボル・小便小僧さま〉
17時54分。
祖谷渓の入り口、祖谷口橋まで戻ってきました。
はいっ!日が暮れました。まだまだまだまだ、山奥です。
〈とっぷりと〉
18時56分。
R32を北上して三好市からR192で西へ。真っ暗な峠道を進んでいきます。
いやぁ、心細い心細いw
でも、うちのiPodは優秀です。この場面に合わせたかのように、ARIAのドラマCDが三連打。いやぁ、けんちーの心でも読み取ってるんでしょうか。普段の街中走ってるときは、ARIAドラマCDって流れたら飛ばすくらいのもんなんですが、この見知らぬ土地で真っ暗な夜の山道を走ってる時にはこれ以上無い心強さを生み出してくれると。
・・・なんとかかんとか、愛媛県四国中央市へ突入しました。
〈愛媛県四国中央市〉
19時52分。
R192を海岸線まで西進し、R11を北上して四国中央市川之江町。
やっと本日のお宿であるグリーンホテル(ビジネスホテル)へ到着しました。
ってことで、ホッと一息晩御飯。ホテル近くに唯一あったまいどおおきに食堂の『川之江山下食堂』へ。
〈こういう普通の食事が恋しくなるんです〉
『四国へ来といて、日本全国どこにでもある《まいどおおきに食堂》かいっ!?』って感じですが、1日うどんばっかり食ってると普通のメニューが恋しくなるものなんですw
20時14分。
ホテルへチェックイン。
〈窓から見えるライトアップされた川之江城〉
窓から見えるライトアップされた川之江城を見つつ、『エックスメン2』見ながら就寝しました。
1日目の走行距離は232キロ。
フェリー乗ってて、実質走り出したのが10時なんでこんなもんでしょ。
ちなみに、今回のツーリングでガンガン走ったのは今日だけです。