けんちーのアニメ中心生活ブログ改

『いばらの王 -King of Thorn-』鑑賞。

願えば奇跡は―――



けんちー的満足度:☆☆★★★(2.4)



ってことで、今日enokinさんと一緒に観てきた、いばらの王の感想をちょっとだけ。
最近、『劇場版 東のエデンⅠ・Ⅱ』『劇場版 イヴの時間(どっちもまだ上映中)とテアトル梅田で映画を見る機会が多くて、その度に予告見てたら観に行くっきゃないと洗脳されましてw

世界はまだ存在するのか。



けんちーがバカなせいもあるとは思うんですが、何か非常に理解するのが難しい映画でしたね。ま、バカなりに率直に想った感想をちょいちょいと書いていきます。
観に行こうかなと思う人は、絶対に見ないで下さい。以下、ネタバレ警告で。










あらすじ

人体が石化し100%死に至る謎の奇病“メドゥーサ”が世界中にまん延し、人類は治療法を未来に求めることに。カスミ(花澤香菜をはじめ選ばれた160人は、古城に作られた冷凍睡眠施設で眠りにつくが、目覚めるとそこは異様な空間に変わり果てていた。仲間たちが正体不明のモンスターに襲われ次々に命を落とし、何とか生き残ったカスミたち7人の命懸けの脱出が始まる。(yahoo映画より)


以下、感想とかを箇条書きの散文で。ちなみに、ヒロインのカスミ(?)とその姉であるシズク(?)がけんちーの頭ではどっちがどっちか理解できなくなってきた(!?)ので、変なこと書くかもしれませんが、ご了承くださいw



・とにもかくにも、人体が石化して発症から1日以内に100%の死を遂げる“メドゥーサ”ウイルスが怖いですよね。原因も治療法も一切不明と来てるんですから。まぁ、まだ石化して死ぬだけ(!!)だからゾンビ化とかよりはマシかもしれませんが。


・そして、その解決法として示されたのが、アンブレラ(バイオハザードシリーズより)並に怪しい製薬会社が発表したコールドスリープ計画。しかも、160人限定と・・・少なっ!!

患者は半永久的に眠りながら、
  治療法の確立されたその日に向かって、旅をするのです。
 
                ↑怪しすぎるよ、おっちゃん!!



・ヒロインのカスミは、両親をメドゥーサウイルスで亡くし、最愛の姉・シズクと二人きり。そして、今回の計画に当選したのはカスミのみと。シズクも一人だけ助かるのを嫌がるカスミが辞退しないように、付き添いとして実験施設の古城風要塞まで付いていき、寸前まで渋るカスミに『必ず、もう一度逢える。願えば奇跡は――――必ず。』と再会を約束するんですが・・・。
  
交わされる約束



 ここでコールドスリープ装置に入るカスミの心境を想うとこんなに恐ろしいことは無いですよね。まず、この会社が怪しすぎるしw そして、本当に装置が上手く働いてもう一度、治療法の確立された世界で目覚められるのかが分からないし。
 そして、何より全てが上手くいったとして、コールドスリープで意識的には一瞬後に目覚めた世界・・・そこには、もう誰も愛すべき人が居ない可能性が高いわけですから。予告でこの後の世界が異様なことになってるとある程度理解出来ちゃってることもあって、このシーンでかなりの恐ろしさを僕は感じてました。

鏡を見ればいつでもあなたに会える。
  20歳の時には20歳のあなた、40歳になったら40歳のあなた・・・。 by カスミ



スリープ直前のこの涙に激しく共感。




・そして、どれだけかの時間が過ぎて――。
 何故か、わずかだけ他の人たちより早く目覚めたカスミ。装置の周りには巨大ないばらの蔦が。さらに、目の前に飛んできた鳥・・・と、思いきや凶悪な牙を生やしたモンスター。数秒後、一斉に起動し始める他のカプセル群。

一斉に開くハッチ


 巨大ないばらに驚愕し、地面に降りた人たちに次々に襲い掛かる小型のモンスターの群れ。次々に、顔面を食いちぎられて殺される仲間を見た人々はエレベーターに殺到。しかし、開いたエレベーターシャフトの中にBOXは無く、160人居た被験者のほぼ全てがまっ逆さまにエレベーターシャフトの底へ落下。
 ・・・と思いきや、それは実はエレベーターシャフトじゃなく、エレベーターシャフト全体に口を開けて待ち構えてた巨大なモンスターだったと。ここは、ちょっと怖かったですね。ま、墜落したら、どっちみち死ぬからやられた人たちはともかく、観てる僕らがこんな化物も居るのかと恐れさせる効果(?)みたいな。
  
いただきます♪



・エレベーターと逆方向にあった出入り口に飛び込んだ残りの人々。その数はわずか7人。人数減るの、早い!!

あっという間に。(↓にマルコが居ます)




そいじゃ、以下、生き残った7人の紹介と顛末をちょちょいと。


・アレッサンドロ・ペッチロ。
 イタリアの偉そうな上院議員のおっちゃん。一番に新たに出て来た体長3メートルぐらいのドラゴンに食われて死亡。


・ピーター・スティーブンス。
 怪しい行動を取り続ける半禿めがね。実は、この施設の研究員で、コールドスリープの被験者では無かった。(←ここ重要。) この製薬会社の闇を暴くべくいろいろ怪しい行動を取るけど、証拠となるデータのチップをカスミに托し、カスミの代わりに中級ドラゴンに食われて死亡。

怪しいべジータ頭。



・ティモシー・レイゼンバック。
 ドイツ人の少年で愛称はティム。何故か、出てくるモンスターの特性を知り尽くしている。(中級ドラゴンは目が悪くて、音にのみ反応するとか) 後半は、一行の道案内まで始める。ターナーに本当の子供のように懐く。

時々、怪しい目をする可愛い少年。



・ロン・ポートマン。
 米国の警察官。他の六人をまとめようとするリーダー。チンピラ風のマルコとは衝突を繰り返すが、最後はメドゥーサウイルスが発症し、石化していく身体で、一人しんがりで中級ドラゴン相手に足止めしていたマルコを助けてそのまま石化、死亡。

正義感の強い良い人。



・キャサリンターナー
 オーストラリアの看護士。金髪のお姉さま。ティムによくかまって、守り続けるが、時々感情が爆発する傾向。多分、自分の子供を虐待して親権無くしてるっぽい。最後の方まで生きてるけど、最後はティムを庇いながら、石化して死亡。
 何かすごく、このお姉さま好きだと思ってたら、CV.大原さやかさん!!えーーっと、ロングの金髪で母性に溢れた大原さやかさんボイスのお姉さま・・・アリシアさんじゃん!!

ターナーの読み上げる『いばら姫』が物語をよりドラマチックに



ティムを最後まで守りながら石化



・マルコ・オーエン。
 イギリスの囚人(?)。ヒーローユニット
 メドゥーサウイルスが初めて、公に世界に知らされた最初の感染者(後に自殺)・ローラの兄。実はイギリスの特殊部隊員で、被験者に紛れてこの会社の秘密を暴くことが任務(?)。荒っぽくみえて、滅茶苦茶良い人w とにかく、カスミのことを守るし、他のメンバーも生き残らせようと危険なしんがりも勤めるし、映画の最後まで大活躍。
 でも、ラストシーンで普通に深い傷を負って死んじゃう。


こう見えて、ビックリするくらい良い人。




んー、こんなところですか。
・あとは、中級ドラゴンの人の食い方が、まず頭に齧りついて体ごと持ち上げる→舌をヌルヌルっとエサの首に巻きつけて、ピョーンと胴体をねじり切る→後は落ちた胴体以下をそっちのけで、首から上だけ美味しそうに口の中で転がして味わう・・・いやいや、この流れを映画中に何回か見る羽目になるんですが、食事の手順にこだわりを感じるのがグロイだけじゃない何かをw


・後半以降、正直良く分からんかったんですけど、とりあえず、実はコールドスリープ入ってから年月はそんなに経ってない・・・どころか、なんと48時間しか経ってなかったんですね。見たことも無いモンスターたちも巨大ないばらも空想が実体化した魔法の産物でわずかな時間で生えたと。そんで、その効果は宇宙から降ってきたウイルス(メドゥーサ)が一人の特別な少女・アリスに出会ったことで発生した特別変異が生み出した症状(?)だったと。
 で、そのアリスって娘が被験でボロボロになったんで、その代わりとなる超レアな素質がカスミ(?)にあって、んーーー、何だかカスミとシズクが入れ替わったり、どっちかがどっちかを事故で死なせてしまったり(?)、実はどっちかはどっちかがメドゥーサウイルスの効果(?)で生み出した存在だったり・・・。


・何か良く分からんけど、最終的にでっかいいばらの竜が出てきたり、マルコの命を張った援護でカスミとシズクは納得したり、それで、無事に城から脱出したけどマルコも死んじゃったり、カスミ(?)が唯一生き残ったティムを連れて、人類に会いに行って終了したりと・・・そんな感じでしたよ。

いばらの王だ!! by ティム





結論。
結局、メドゥーサウイルスの石化による脅威は全然去ってないっぽい?
そして、このエリアの他の世界では、人類がどうなってるのかが結局、全然分からない。
一番、けんちーが予告トレーラー見て、惹かれたナレーションが『世界はまだ存在するのか。』って部分だったんですけど、投げっぱなしwww


むーーーー、いやぁ、僕はバカですから。きっちり、内容を把握して最後まで理解しながら見ていける人なら、付いていけるんでしょうけど、途中から正直、同じ顔のどちらがカスミでどちらがシズクなのかとか徐々に流れが分からなくなって行って、『もう良いっか。』という投げ出しの最終思考がw


この映画、とりあえず、1回で全て把握するのは難しいんじゃないかなぁと思うんですよ。enokinさんも同じような意見でしたし、出て来た人たちの顔を見ても『微妙・・・。』という表情が張り付いてましたし。さりとて、『微妙』であるからして、もう一回観に行く気にならないし。でも、前半のメドゥーサの恐怖とコールドスリープという不安な形での未来旅行へ出立、そして、未知の怪物が襲い来る恐怖・・・この辺は本当に怖かったので、良かったですよ。
あ。ひょっとしたら、原作とこの劇場版は結構話が違うのかもしれませんね。僕は原作は読んだこと無いので。


とりあえず、MISIAが歌う主題歌『EDGE OF THIS WORLD』とメインテーマとなるBGMは良かったです。



じゃ、こんな感じで。