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作・演出・出演、鈴井貴之『SHIP IN A BOTTLE(シップ・イン・ア・ボトル)』舞台鑑賞。(ネタバレあり)

嵐に漂う刑務所の物語。




17時41分。
滅茶苦茶仕事多かったんですが、何とビックリ定時で終えられまして、今からミスターが監督を勤める舞台の鑑賞に行ってきます。
森ノ宮




18時27分。
会場である森ノ宮ピロティホール到着。
開場まであと少し、行列が出来ております。

席が狭かったなぁ




19時00分〜21時00分。
水曜どうでしょうのミスターこと鈴井貴之、作・演出の舞台『SHIP IN A BOTTLE(シップ・イン・ア・ボトル)』鑑賞。


準備は万端


南太平洋上に浮かぶ一艘のマグロ漁船。それは海上刑務所だった。
脱走する事は不可能。刑期を終え陸に帰る日まで、黙々とマグロ漁に従事する受刑者たち。
が、大嵐により船は大破し沈没寸前。混乱する船内。
生き延びる為には協力し合わなければならない。
受刑者たちは懐疑心が先に立ち協調を見いだせず、混乱は増すばかり。
それでも彼らは必死に生きようとする。
しかし、この船には彼らも知らない重大な秘密が隠されていた。(公式サイトより)


以下、感想書きます。ネタバレしまくるので、観に行く人は絶対見ないでください。




・開演15分前くらいに、お客さんへの注意事項。『船長のふじむ・・・玉垣です。』と始まりまして、いろいろ注意した後に『どうせ南太平洋じゃ電波も無いし、つべこべ言わずに携帯の電源を切りやがれ。』とw


・上のメッセージの通り、舞台は一面のシーソーで埋め尽くされております。しかも、舞台自体がななめ。シーソーもななめと。もの凄い不安定な場所でのアクションですからね危ない危ないw


・物語のあらすじは大体上の通りで、笑える場所をあちこちに作りつつ、そのうちこの船に集められた囚人たちの秘密とか国の陰謀やらが明らかになっていきます。


・で、ミスターと藤村Dが揃えば、やはりどうでしょうネタも入ってきます。とりあえず、3か所ピックアップ。
①囚人の一人が酔いやすい男で吐いてる時に、ミスター演じる隻眼の外国人ビンが『ワタシ、モラッチャウヨー。』と。ミスターと言えば、もらい屋さんで有名ですからね。アメリカ合衆国横断の旅でも突然倒れてトイレで吐いた大泉洋につられて隣の個室で吐いて、『貰っちゃった』と言ったのは名場面。

若かりし頃



藤村D演じる船長が酔いかけてる船員に『酔ったときはな、手のツボをこうグリグリと押せばいいんだよ。』と実際実演しながら。これも、四国88カ所お遍路の旅に出るごとに四国のグネグネ道で酔い倒す大泉洋が毎回押し続けてたツボですな。

ツボを押すシーンは探しきれず



藤村D演じる船長がミスター演じるビンに話しかける真面目なシーンで船長が真面目な口調で『過酷な旅になるぞ。』と言ったら。


『過酷な旅になるぞ。』(船長)
    ↓
『バスハイヤダヨォ。』(ビン)
    ↓
『バスじゃねーよ!』(船長)
    ↓
『バスジャナキャダイジョーブ!』(ビン)


とかね。そりゃ、最後のは、分かりやすすぎて大爆笑でしたけど、その他の場所もきっちり客席は受けてて、やはりかなり多数のどうでしょう藩士が混じってるなと。
藤村Dも役者は初めてのはずなんですが、よく通る良い声で、ミスターさんの厳しい指導も受けてて全然他の役者さんに見劣りしないお芝居でした。流石に、イベントでひっぱりだこなことだけあるなぁ。ちなみに、藤村DはきっちりHTBの特別長期出張という異例なスタイルでいちサラリーマンとして役者やってますからw




・実は物語の最後は少し寂しい感じで幕を閉じるんですが、その後、15分ほど役者さんが並んで一人ひとり結構なカーテンコールのコメントを。それが、暴露大会というか、公演中の怪我自慢というか、ミスターいじりというか。
 この舞台は前後で斜めになってる舞台の上にシーソー全面に並べてその上を走り回ったり転げまわったりするわけで、本番中にも怪我しまくりみたいですね。藤村Dも前の公園で左足をひねったから、バランスを取るために今日は右足をひねったとかね。
 で、『ミスターさんね、てめぇでこんな危険な演出しといて、てめぇが一番怪我してる。』藤村Dが言ってた通り、ミスター演じるビンって外人さんは隻腕で半袖着てるんですよ。だから、そもそもブレーキをかける左腕は固定されてて使えないところに、先日、舞台を見に来たシゲ(戸次重幸)に『シーソーの演出が思ったより地味だね。』とか挑発されて以来日に日に転げまわるアクションが派手に行って、今日は完全にシーソーに頭から突っ込んでたとかね。
 あとは、本番中で真面目なシーンなのにお客さんには聞こえない音量で近くの役者に、チャチャ入れしまくって、笑わせようとしてくるって役者さんがぼやいてました。演出家なのに、それを自分から平気で壊そうとして、逆に役者から怒られるっていう・・・とってもミスターらしく、そして、同時に演出家として輝くミスターさんでありました。



・最後に。
実は、舞台鑑賞するのは個人的に生まれて初めてだったんですよね。最初は、『舞台って聞き取りにくかったりして冷めたりしないのかな?』とか不安もあったりしたんですが、流石舞台役者さんたち。バッチリ楽しめますね。見始めて、しばらくしたらそれぞれのキャラクターとかもしっかり分かってきますし、凄いです。
そして、輝いてたなぁ、ミスター。


どうでしょう藩士の端くれとして、前にグランフロント大阪のこたつ会議で、藤村Dとうれしーを身近に見れて、今回は役者としての藤村Dと演出家兼出演者としてのミスターも初めて生で見れたと。あとは、大泉洋か。
ま、大泉洋は今や完全に全国区で北海道では尚更尚更ですから、生で見る機会はなかなか難しそうだ。


 



21時54分。
ピロティーホールの近くにあった得正で晩飯食べて、帰ってきました。