雨が降ると、奴が来る。
けんちー的満足度・☆☆☆★★(3.3)
6時18分。
おはようございます。
早速ですが、一昨日の横浜旅行中の深夜バス待ちの間に観た『ミュージアム』の感想を書いていきます。
ま、ちょっとだけね。完全ネタバレするんで観に行くつもりがある人は絶対に見ないでください。
〈あなたは、最悪のラストを期待する〉
以下、完全ネタバレ警告。
・雨の日に現れる連続猟奇殺人鬼・カエル男。ペットを粗末にした女性を飢えた犬に食べさせる『ドッグフードの刑』やニートのまま母親のすねをかじり続けた男の体を出生体重分削り取って殺す『母の痛みを知りましょうの刑』など斬新な殺し方をするサイコパスと、妻子をターゲットにされた警察官の攻防を描く作品です。
〈現場にはラブレターが残されてます〉
・終盤なんですけど、人肉ハンバーグ(もどき)ね。封神演義の伯邑考とかゲーム版の『WALKING DEAD』とか、悪人が何食わぬ顔で人に人肉を食べさせる描写ってちょいちょいありますもんね。でも、とりあえず、今回は分かりやすすぎたんで偽物だろうと予想は付きました。
で、次に本物の銃を与えておいて、超挑発した上で奥さんにもカエル男の扮装をさせて主人公に殺させる・・・これも予想は付くものの面白かったんですが、それを見破るのにもうちょいオカルティック、もしくはさりげない仕草で見破るという展開が良かったかなと思います。
その後のカエル男の最後の作戦が『奥さんか子供かどちらかを殺したらもう片方は生かす』という急にチープな感じになりましたしね。それならせめて、カエル男に扮装させられた奥さんを見破るところに若干の夫婦の絆(無いけど)でも匂わせた方がドラマチックな気がしました。
・カエル男は、日光アレルギーが進行した『光線過敏症』で日光を見るだけでもみるみる肌が腫れ上がるような状態なんですが、日光アレルギーって意外に身近にあるものですからね。
〈イケメンな妻夫木聡さんの顔が腫れ上がる!〉
最後、主人公たちの子供にもストレスからくる日光アレルギーの症状が現れつつあるのを匂わせる描写でエンディングなんですが、まるで日光アレルギーだと連続殺人犯になりそうな描写で・・・物語だからそういうものですが、確かにこれで家族が強い日光アレルギーの患者とかならモヤモヤするんだろうなと思いました。
・ま、ま、ま、ちょっと勝手な主観が入りましたが、面白い映画でしたよ。2時間半ほど上映時間はあるんですが、長さを感じませんでしたしね。アニメのサイコパス的な斬新な殺し方も面白かったし、字面で書くほどにはグロイ描写は無かったんで、グロイ映画が苦手って人でも大丈夫だと思います。
ザーザーと音をかき消すような雨の夜にでも・・・観に行ってはいかがでしょうか?
新装版 ミュージアム 完本(上) (KCデラックス ヤングマガジン)
- 作者: 巴亮介
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/10/20
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