黄泉の最後の願いはやはり・・・。
すいません、いきなり最終回だけの感想ですが、一度触れておきたかったので。
父親からは最強の霊獣・白叡をマイケル師匠からはマイケル13号を託された神楽。前回の襲撃で生き残っていた岩端・ナブー(兄か弟か不明)の援護を受けて、殺生石に乗っ取られた黄泉と対峙します。
〈岩端とナブーの援護〉
喰霊解放し、マイケル13号の爆発力を利用し黄泉に止めをさせる状況になった神楽でしたが、やはり黄泉を斬る覚悟は出来ず逆に黄泉に嬲られ、『いかに仲間たちが無様な死に様を晒したか』を黄泉に聞かされ続けます。
〈命乞いをして。そうすれば、これ以上苦しまないように殺してあげる。 by 黄泉〉
その神楽を救出したのは先週から(っていうか1話から?)情けない姿しか見せてない紀之。結局、黄泉は殺せんと何処か行きました。
〈あいつは俺に殺してくれって・・・殺してくれって言ったんだ。 by 紀之〉
夕闇が過ぎ、月光が差し込む頃、覚悟を決めた神楽と黄泉は再び対峙します。
幸せな思い出と激しい剣の交錯。
〈あなたを・・・殺す。人の世に死の穢れを撒くものを退治する。
それがわたしたち退魔師の使命。
そう・・・おいで、神楽。 by 黄泉
行くよ・・・黄泉。 by 神楽〉
マイケル13号をなぎ払って、動きを止めた黄泉に対し、神楽は紀行が残した独鈷を突き上げます。
〈突き上げる一撃〉
おそらくは、避けられたであろう神楽の一撃。しかし、その一撃を黄泉は自ら受けました。殺生石は人の欲望を増幅させ、それを叶え最後には憎しみで世界を滅ぼす魔石。
〈(殺生石。あなたが欲望のまま
私を奔らせると言うのなら、私の本当の望みを知っているわよね。)〉
〈(神楽・・・。あの子を護りたい。全ての不幸から護りたい。
あの子を全ての災いから護りたい。
あの子を傷つけるもの、あの子を危険に晒すもの。その全てを消し去りたい。)〉
〈(お願い・・・不幸を消して。災いを消して。
たとえ・・・それが、私自身であったとしても!! by 黄泉)〉
でも、黄泉の最大の欲望/祈りは神楽を襲う全ての災厄・不幸を消し去ることだったんですね。たとえ、その災厄が自分自身だったとしても。
〈決着〉
〈本当に・・・強くなったね、神楽。
あなたは・・・私の自慢の妹よ。
ごめんね、神楽・・・大好きよ。 by 黄泉〉
黄泉の亡骸を抱く神楽の前に現れるカテゴリーDの怨霊たち。
〈感情のままに〉
最愛の人を失ったばかりの神楽はその感情のままに、今までは手を出すことに躊躇していた怨霊をなぎ払いました。
数年後の後日談。
黄泉の襲撃で死亡したと思われた元室長の菖蒲は無事だったみたいです。ただ、桐の方はショックからか幼児退行を起こしている模様。
根性無しの紀行は占い稼業?岩端とナブーは新しい室長の下、超自然災害対策室で以前任務にあたっている・・・と。
〈東京タワーに張り付いた怨霊とパートナーらしきケンちゃん(主人公?)〉
〈喰霊解放!白叡!!! by 神楽〉
神楽は何歳か成長して、ケンちゃん(?)と共に怨霊退治を続けている模様。見た感じは、明るさを取り戻してるみたいですが・・・。ってところで終わりました。
んー、『喰霊 零』。1話・2話と凄惨な話からいきなり始まり、3話からは時間を遡って姉妹の幸せで平和な時間を描き、そして凄惨な現在へ時間を進めて行き、最後は『零』を終えて新たなプロローグへ到る・・・と。
いやぁ、良い構成でした。姉妹が幸せだった時のことを思い出すと泣けてきますもの。
最後の姉妹の一騎打ちもドラマチックだったしなぁ。
で、『零』ってタイトルが示すとおり後日談のシーンからがおそらく原作の『喰霊』なんでしょう。あのケンちゃんってのはひょっとして、本編の主人公かな?
続き読みたいですなぁ。神楽には幸せになって欲しいし。
ちなみに、『喰霊 零』のOPは茅原実里さん(神楽役)の『Paradise Lost』。
〈消えるよ また 優しい日々が・・・♪〉
EDは水原薫さん(黄泉役)の『夢の足音が聞こえる』でした。
〈幸せだった・・・と あの頃だけ抱きしめ♪〉
今更ですが。