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『レッドクリフ Part I』

この2時間半は長いなぁ。
遅ればせながらレッドクリフのパート1見てきました。
三国志を全く知らない人にいきなり赤壁の戦いって言っても分かるのかなぁと思いながら行ったんですが、一応最初にの3国の関係と主要な武将の紹介だけは最初にありました。
でも、翌日(25日)に見に行った母親(三国志ほとんど知らず)は人間関係をほとんど理解できなかったって言ってましたが。
以下、ネタばれ注意ってことで。


















トーリー
三国時代の中国。魏の曹操は北部を平定し、南部へと兵を進める。荊州に位置していた劉備軍はこれをさけるように南下するが、当陽県長坂にて追いつかれ、敗戦する。
劉備諸葛亮(金城武)を江南へと派遣。江南の大勢力である孫権の軍師・周瑜と意気投合し、2つの勢力は同盟を結ぶ。後に孫権は数万の軍勢を派遣、劉備軍とともに長江の赤壁付近で曹操軍と相対する。(wikipediaより)


以下、感想を箇条書きで。
・映画の最初は長坂の戦いから。劉備軍が民を護りつつ襲い来る魏軍から撤退するこの戦。趙雲劉備夫人から託された一人息子・阿斗を背負って単身敵中を駆け抜ける三国志の名エピソードの1つ『長坂一騎駆け』のシーンもありました。

趙雲の獅子奮迅の活躍


・また迫り来る軍勢を張飛が一人で食い止めた『長坂橋仁王立ち』はありませんでしたが、それでも張飛は吼えてましたし、殿を務めた関羽曹操のやり取りもなかなか良く、真・三国無双がやりたくてムズムズしてました。

吼える張飛


・巨大な魏の軍勢を前に孫呉との同盟を結び、天下三分を唱える諸葛亮孫権周瑜の説得へ。
医学の知識を使って難産の馬を出産させたり、琴を合奏して音色を共鳴させたりすることでえらく諸葛亮周瑜が仲良くなったりします。

錬兵する周瑜



言葉は要らない


『江東の虎』と呼ばれた父・孫堅小覇王』と称された兄・孫策に劣等感を抱きうるさい旧臣たちに悩まされていた孫権の方も周瑜の後押しと命がけの虎狩りで覚醒し劉備軍との同盟を決意しました。
周瑜の配下として錬兵にあたる武将・甘興(中村獅童)。元海賊で水上戦に強く気が高まると暴れるというこの武将。多分、モデルは甘寧と思われます。確か、甘寧の字は興覇でしたし。えらく格好よく描かれてました。赤壁のメインは何といっても水上戦。活躍するんでしょうな。
・絶世の美女として名高い(無双では思いっきり女の子だけど)小喬役の女優さんは流石に美人でしたね。やけに周瑜とのラブシーンをねちっこくやってましたが。

胎内の鼓動を聞く周瑜



小喬役の林志玲さん
  腰周りだけ布をかけての長いラブシーン。いやぁ、非常に美人でエロいですなぁ




・そしてパート1のクライマックスとなる赤壁の前哨戦。大船団で水上に目を向けさせ、魏の主力である夏侯雋(おそらくモデルは夏侯惇)率いる騎馬隊で赤壁の背後を突く曹操
しかし、周瑜諸葛亮はそれを見破り、『弓腰姫』こと孫尚香の弓隊で魏軍を誘い出し、変幻自在の動きと鉄壁の防御を兼ね備えた諸葛亮の策・八卦の陣』にはめた後、関羽張飛趙雲等の一騎当千の猛将を投入。ほぼ殲滅に成功しました。いやぁ、関羽は格好良い!ちょっと貧弱だけど。

関羽一閃


・前哨戦後の宴の中、いずれ呉と蜀がぶつかりあうかもしれないと語り合う諸葛亮周瑜。その時はお互いの主君のために力を尽くそうと言葉を交わしあいます。
・ラストシーン。ついに赤壁開戦を告げる曹操。それに対して諸葛亮は軍議に使う魏の船団の模型に火をつけたところでパート2に続く・・・と。

炎上する赤壁




ここまでの感想だと『良かったのかな?』って感じなんですがノンノンノンノン。今一とけんちーが感じた原因を挙げていきます。
曹操が完全に悪の大王として描かれている。今作、分かりやすくするために仕方ないとは思いますが、とにかく曹操がしょうもない男として描かれてます。とにかく非道、とにかく残虐みたいな。しかも、赤壁の戦いを起こしたのがただただ小喬を手に入れたいがため・・・と。まだましだったのが、冒頭の長坂の戦いで『背後から命を奪えたのに攻撃しなかった』という理由で、関羽を見逃したところぐらいでしょうか。
劉備がただのおっちゃん。そのまんま劉備がただのおっちゃんでした。格好いいシーンは、冒頭長坂の戦いで諸葛亮の助言に対し、『慕って付いてきてくれる民を守るためにこそ兵を割け』と命じたところぐらいですね。それ以外何も見せ場無し!
赤壁の前哨戦が長すぎ。パート1のクライマックスである赤壁の前哨戦なんですが、ダラダラと長かったです。猛将たちの活躍をすっきり見せれば良いのにやたらダラダラ戦闘シーンを流してるし。クライマックスシーンのはずなのに寝かけましたもの。
・魏軍の武将出なさ過ぎ。映画内で魏軍の猛将たちが全くといって良いほど描かれてませんでした。これだけ見てると、魏軍は数は多いけど名だたる将が誰も居ない本当に雑魚の集まりみたいに思えちゃいます。
・クライマックスシーンの後が長すぎ。赤壁の前哨戦が開始から2時間くらいのところで終わっちゃったんですが、その後の特に盛り上がりのないところが30分近くも続いたのが一番ダメに感じました。宴で尚香に色目使った劉備が尚香に首筋叩かれて目を回すとか、最早小喬一人の為に狂ったように出兵する曹操とか、陣の中で無駄に蹴鞠大会を開いて楽しむ曹操とか・・・そんなどうでも良いシーンをクライマックスの戦いが終わった後に30分近くも流すなんて、監督の考えが理解できませんな。おかげでED後のパート2の予告見て見に行きたいな!って全く思いませんでしたものw



何はともあれ、パート2はいきなり赤壁の戦い開戦で。
無双シリーズをもとにしたけんちーの勝手な知識によると赤壁の戦いの流れは、魏軍の猛攻→鳳トウ(魏に送り込んでたスパイで諸葛亮と並び称される軍師)による連環の計(船同士をつなげ合わせるようにもって行く)→投降するよう見せかけて黄蓋が爆薬載せた船で魏船団へ(周瑜の策)→上がった炎を諸葛亮が祈祷で起こした東南の風で魏船団全体に広げるみたいな感じだったと思うんですが、鳳トウなんて欠片も出てきてないしどうなるか分かりません。
パート2どうしようかなぁ。あまり見に行きたくはないんですが、そうすると今回会社終わりに頑張って2時間半も耐えたのが無駄になる気もするしなぁ・・・ってことでちょっと考えてます。