けんちーのアニメ中心生活ブログ改

『20世紀少年〈最終章〉ぼくらの旗』。

ぐ〜たら〜〜 す〜だらら〜♪



これこそある意味、20世紀少年の全て


けんちー的満足度・☆☆☆★★
レイトショーで1時間前まで見てた映画の感想ってか、ネタばらしを熱い内にがむしゃらにやっときます。
もう最終章ってことで何も考えずに核心をネタばらししていくんで、見に行く人は絶対見ないでくださいね。ただ、原作を通し読みしたのも大分前、細かい部分・記憶とかはガンガンに間違ってると思うんであしからず。
以下、ネタばれアラートで。






















はい!ということで、大体の人が20世紀少年を知ってると決め付けていきなり核心のネタばれと感想を書きなぐっていきます。
とりあえず、細かいところでキリコさん(ケンヂの姉ちゃん・黒木瞳)さんの恋人をホームから突き落とした原作のロン毛の兄ちゃん。この辺が丸々、万丈目がやったことになってました。だから、関東に入るエリアの関所をケンヂが抜けるシーンでも塔の上にいたのは落ちぶれた万丈目でしたし。
そして、ケロヨンがアメリカでキリコさんに出会った辺りのエピソードもオールカットで、たまたまワクチンの製作会社が燃やされた時に蕎麦修行中にケロヨンに助けられた・・・みたいになってました。


ま、細かい原作との違いとかは無数にあるんで、何よりの核心・・・劇場版のともだちの正体について。


・まず冒頭付近、東京に侵入したオッチョがゲンジ一派と氷の女王一派の関係を知った時点で神様たちに『ともだちの正体はヨシツネかもしれん。』と言うんですな。

氷の女王・カンナ


ここが、原作との結構大きな相違なんですが、これは子供のころにヨシツネがお面を付けてて池上君(子供のころバッジの万引きしたとみなされた少年をいじめてた中心格)たちにいじめられてるシーンを見たことをオッチョが思い出したからなんですね。そんで、またヨシツネがあちこちで怪しい行動してるしw


・それを踏まえていきなり最終局面。中性子爆弾を内包したロボットをケンヂとオッチョの連携で転倒させ何だかんだでヨシツネの無実が判明した場面。そこに、本物のともだちが登場と。

つまりこれは捕らえたヨシツネを身代わりにしてるところです



ついに正体が・・・!!


ぶっちゃけると、ともだちのマスクの下の顔はフクベエでした!!
でも、ケンヂはそのフクベエに対して『もうフクベエのふりをするのは止めろ!!』と声をかけた上で土下座と。
ケンヂの行動に動揺したともだちは転倒してたロボットを再び立ち上がらせようとリモコンを操作しますが、万丈目が銃で撃ってともだちは倒れ、万丈目も倒れてきたロボットの下敷きになって死亡と。


・オッチョがケンヂに『ともだちの正体を知っているのか?』と尋ねましたが、この時点ではケンヂは『分からない。』と答えました。


・で、一方万博会場に集まった観衆たちは『ぐ〜たらら〜す〜だらら〜♪』の男が現れず暴動寸前。そこにバイクでケンヂがふら付きながら登場。『ボブレノン(ぐ〜たらら〜す〜だららら〜Ver.)』を歌い、それがそのまま映画のEDとなりました。

とりあえず、次のカラオケでボブレノン行きたいなぁ



・ED終了後、仲間たちとの再会を心から喜び、カンナを抱きしめたケンヂは
『ヨシツネはともだちを生み出したのは
  俺たちじゃないかと言っていた。でも、違う。
    ともだちを生み出したのは
      《俺たち》じゃない。《俺》が生み出したんだ。』

 と宣言してともだちランドのヴァーチャル世界へ。


・劇場版の監督が導いたともだちの正体に関する解明の流れを。
 

①まず、ケンヂが顔を見せたともだちに言った『フクベエのふりは止めろ!』という言葉。これは、別に血の大晦日を一緒に戦ったフクベエが本当にあの夜死んでて、このフクベエの顔が整形で変えた別の人だとか言ってるんじゃないんです。皆が同窓会の夜以降《フクベエ》だと思ってたこの男は思い込んでただけで実際には《フクベエ》じゃなかったんですな。じゃあ、この男は誰か?これが、原作最後のケンヂの台詞で『お前、カツマタくんだろ。』と出てきたあの《カツマタくん》だったんです。


②これは一体どういうことか?
 そもそも、本当の《フクベエ》はケンヂと間違われてバッジを盗んだ犯人にされた仮面の子じゃなくて、むしろ池上くんと仲が良くていっしょにお面の子を苛めてるやつだったんですね。で、お面の子は《カツマタくん》だったと。
(ちなみに劇場版のヨシツネは万引き事件直後くらいにたまたま《カツマタくん》のと同じお面を付けててボコボコにされてます。その時の記憶からオッチョがヨシツネをちょっとともだちじゃないかと疑った。)


③何でこんな《フクベエ》と《カツマタくん》の記憶の入れ違いがみんなに生じたか。
 万引き犯だと決め付けられた《カツマタくん》は池上くんを中心とした苛めで、存在しない透明人間として無視され続け、そのうち登校拒否になった《カツマタくん》は本当の意味で透明人間となってしまいました。一方、実は苛めっ子だった本当の《フクベエ》は万引き事件の後、事故かなんかであっさりと死んじゃったんですね。
これによって、子供たちの中で同時期に消えた二人の少年の区別は曖昧となり、なんとなく《カツマタくん》は『理科の実験が大好きでフナの解剖の前日に死んじゃった男の子』みたいな都市伝説に変わってしまい、大人になったケンヂたちは同窓会で微妙に憶えのある男をまだ印象の深かった《フクベエ》だと勝手に思い込んだと。


・・・そんな訳で、『お前、カツマタくんだろ?』に繋がると。
あ、第2章で死んだともだちは一代目でも死んだ見せ掛けでもなく名も無き影武者でしたw
いやぁ、映画の監督は分かりやすくまとめてくれましたね。原作で意味が分からなかったところもこの流れで行くと納得できたと。
ただね・・・正直、原作と映画は流れが違いますからね。この説明が原作にもぴったり当てはまるかは、9割方疑問に思ってます。


だからして、最後の〆として、近いうち原作全巻読み直して気付いたことがあったら加筆すると。とりあえず、見た直後の感想はこんなところで。
20世紀少年・全三部作完結。思いのほかよく出来てたと思いますよ。


・・・最後に。ここに書いてあるのは見て思ったことそのまんまなんで、原作の流れも大雑把な外枠しか憶えてないし・・・けんちー、バカじゃね?って思っても許してください。


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