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『2012』。

2012年 マヤの予言通り、世界は終わる―




けんちー的満足度・☆☆☆☆★
ってことで、先日伊丹のTOHOシネマズで見てきた『2012』の感想を。


結論として、すごく良い映画でした。人類滅亡系の映画では最高だったかも。崩壊の美しさが感動的なまでに描かれてて、しかも主人公たち一家がどこかコメディーっていうか明るいっていうか。
そのお陰で重い雰囲気にはなってないと。

マヤの予言


是非、劇場へ見に行ってください。これは、大きなスクリーンで見ておいたほうが良しと。
以下、ネタばれするんで、見に行く人は見ないでください!!


















トーリー。

2009年、リムジン運転手のジャクソン・カーティス(ジョン・キューザック)は、子どもたちとの旅行を楽しんでいた。ところが、偶然湖底に沈む巨大な研究施設を発見し、地球が滅亡に向かっていることを知る。この危機から逃れる手はないものかと模索するジャクソンだったが、すでに天災は地球上の至るところで起こり始め……。(wikipediaより)


以下、散文を。


・劇中での地球滅亡の原因は、ニュートリノの異常増大ニュートリノってのは、太陽から発せられてて本来は全ての物質を透過し影響を与えないんですが、太陽の極大化による超異常増大によって性質が変化し、地球のマントルの温度を急上昇させ、地球の表面を破滅的なほどに激変させると。
科学的にはとんでもな話だと思うんですが・・・ってか、有り得る話だったらホントにやばいし。

太陽よ!!



・物語は基本的に2組の視点で進んでいきます。


・一方は、初めてこの地球崩壊を予想したエイドリアン博士(2009年)を中心としたアメリカ大統領と側近、そして、世界中の重要人物たち。人類を滅亡を阻止する箱舟計画を超極秘に進めていきます。秘密を知ったり、第三者に漏らしたりしようものなら『人類の敵』として暗殺されたりとか(たとえ、それがフランスの美術館を統括する人物であっても)。こっちは流石に悲壮ですよ。2010年のG8において、各国首相のみに(通訳さえ外させて)『我々の知っているこの世界はもうすぐ滅びます。』とうち明けた米大統領とか。
 2012年初期の段階で、突如マントルの温度の上昇が急加速して、準備もろくに出来てないのにいきなり『長くてあと3日で地球が崩壊する』と確信してしまったときのエイドリアンの『まだ・・・時間があると思っていた・・・!!』という絶望的な台詞は芯に迫るものがありました。


・で、もう一方は父親が売れないSF小説家のちょっと家庭事情が複雑なだけの普通の一家。偶然、地球崩壊と政府の極秘計画を崩壊が始まるほんの数時間前に知ってしまった父親は、強引に小型の飛行機をチャーターし何とか一家族として生き延びる術を探します。
こっちも話だけ聞いてたら悲壮なんですが、何かこの関係人物がコメディー系というかアメリカンヒーロー系な雰囲気になるんですね。全員無事に生き延びられるわけじゃなく、何人も死んでいくのにその死んで行く人物さえ何か死ぬ瞬間、どこかギャグタッチみたいな。で、ま、どの時点で死んでても当たり前って状態を次々に幸運で乗り越えていくんで、ご都合主義って言っちゃえばそれまでなんですけど、こっちの視点が暗くないからこの映画は見てられるんですよ。これで、こっちも暗かったら3時間近く見てられないですもの。
にしても、特に父親超座敷童(幸福を与える)が憑いてます。幸運すぎるし。特に中盤過ぎで乗り換えた大型ジェットの燃料が補給できず太平洋の真ん中で墜落しかけた際に、数千キロユーラシア大陸が移動してきてて、たまたま箱舟が建造されてる中国のヒマラヤ山脈付近に不時着できたとか・・・どれだけ!?とw

父ちゃん



・と、まあ、批評家はご都合主義で人物関係が大雑把とか的外れなこと言ってますが、この映画は何といってもかつてのどの破滅系映画でも無かったほどの崩壊風景ですよ。



画像のシーンよりもっとすごいシーンがいっぱいあります


想像も出来ないほどの巨大亀裂がどんどん現れて街どころか州そのものを飲み込んでいく中で主人公たちの飛行機が亀裂の崖ギリギリをすり抜けていく光景、次々に山脈が隆起・陥没して小型の火山が嵐のように連続噴火していく光景、イエローストーンホットスポットで起こる誰も見たことが無いであろう超超巨大な規模の大噴火ってか大爆発、島全体がマグマに飲み込まれその中にホテル等が沈んでいくハワイの光景、バチカン市国システィーナ礼拝堂ダビデの誕生の天井画に亀裂が走りそこから崩れて祈りを捧げる信徒たちを無残に潰す光景、箱舟へ向かうエアフォースワンに乗らず、ホワイトハウスに残って合衆国国民と運命を共にすることを決めた大統領ごとホワイトハウスを押し潰す大津波に流されてきたJ・F・ケネディーの空母、そして、世界最高峰の8000メートルを越えるエベレストの北壁まで押し寄せる超巨大津波・・・凄すぎて、美しいとさえ感じちゃいました。

指と指の間からメキメキと亀裂が



実際のJ・F・ケネディ



世界最高峰・エベレストの北壁



チベット寺院で老僧は鐘を衝き・・・


ホント、これこそがこの映画の最大の魅力。この映画を楽しむんであれば、映画館のスクリーンで見ないと家の小さいテレビじゃダメってことですな。


終わり!