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伝統ある酷道を行く・ツーリング。

次はこの道を歩きたいなぁ。



9時12分。
出発。曇り空です。

曇天の空


今日の目的は大阪府奈良県を結ぶ生駒越えの有名な国道を走ることです。


10時18分。
豊里大橋から続く道を南下、R308で石切さんの前まで東進して、R170で生駒の山沿いを南下。
今日のメイン目的・国道308号線の峠道入り口までやって来ました。

ここから


10時23分。
で、目的の峠道を行く前に。
たまたま地図上で目に付いたお寺に参拝してみようのコーナー
R308のちょっと脇にある枚岡神社です。

思いっきり付近の消防団の方が洗浄中でしたが




この神社は御神体奈良の春日大社から招いたってことで、元春日とも呼ばれてるんですって。
それゆえにかどうかは分かりませんが、本殿前の石段脇には狛犬ではなく、鹿の像が。
  
  
境内


  
左は母子鹿、右側は父親ですかな



本殿へ



拝殿の奥にも凄く立派な社が見えたんですが、今日は結婚式(?)か何かの礼式が行われてて、奥への道がレッドカーペットで入れなかったんですね。ちょっと残念。
綺麗な装束の巫女さんも居たんですが、写真を撮る勇気はありませんでした。
  
  
かなり豪奢な本殿


最近ツーリングって言うと、下調べあり/現地で突発的に関わらず、毎回神社・仏閣に参るのがデフォになってますが・・・どこもそれぞれの趣があって良いんですな♪


10時41分。
さて、針路を戻して、R308。

近鉄電車のガードを抜けて


まず、道の説明をしておくと、

大阪−奈良を結ぶ、R308は暗峠(くらがりとうげ)という名前のとても伝統ある峠なんですね。
江戸時代のころには、生駒の山を最短距離で結ぶ街道として物資の運搬などで大変活用されていて、かの松尾芭蕉もこの峠を越えた際に一句残しているという。「くらがり」の名称の起源は、樹木が鬱蒼と覆い繁り、昼間も暗い山越えの道であったことに由来しているそうで・・・ナイスネーミング!!
で、この道はある筋・・・ぶっちゃけ、 酷道マニア』と呼ばれる人たちにとって凄く有名な国道とい名前に相応しくない道で細いし、急やしという道になってます。ゆえに、逆に車の通りも少なくなかったりするw
あと、ここは凄く風光明媚な場所で春の桜、秋の紅葉と一年を通してハイキングの方が途切れない人気の場所で、さらには夜は完全に灯りの無いまさに暗峠となって、心霊マニアの人にも人気と。
あらゆる方向の人に人気のある有名スポットなんですな。


説明終わり。


まずは10分ほど住宅街を登っていきます。すでに50CCカブでは一速でないと走れない急な上り坂、そして車のすれ違いははや不可能です。基本的に暗峠は急坂しかないので、停めて写真を撮るのもカブが滑り落ちていかないか一苦労みたいな感じです。
  
いきなりこの狭い感じ


  
住宅街と言っても既に急傾斜



10時51分。
住宅街エリアは終わって、山中のハイキングコースみたいな感じに。
もの凄い急坂な上に何の嫌がらせか、数メートルおきに道路に大きな溝が(多分冬の凍結防止とか?)。
  
この急坂でこの溝の連続は命取りです



きっちり国道


ホントは、奈良側まで抜けたら引き返して、八尾付近で昼飯食って・・・と考えてたんですが、この時点で引き返すのは諦めました。特に暗峠は大阪側がすごい急坂でって聞いてたので、帰りにここを下るのは100%事故る・・・具体的に言うとスーパーカブでマット運動(前転とか)する羽目になると。
松尾芭蕉の句碑もありました。読めませんが。

菊の香に くらがり登る 節句かな  芭蕉
  実は病をおしての奈良側からの暗峠越えが芭蕉最後の旅となり、
       その直後、1964年10月12日、大坂で息を引き取ったそうです。



ちなみに、すぐ傍をハイキングコースがクロスしながら通ってて、赤い綺麗な橋を渡ったり、その下の沢に降りて、滝を見たりと。ホント、ハイキングにピッタリで歩いてる人がいっぱい居るのも頷けると。
  
  
赤い橋


  
沢に降りてみる


カブって言ってもせいぜい、人が歩くよりちょっと早いくらいのスピードしか出せないので、すれ違う人と挨拶を交わしながらの道行き。向こうからも挨拶してくれるし、良いですな。こっちが、バイクなのはちょっと申し訳ないですが。


11時11分。
道脇に点在する石仏さんを眺めつつ、『昇って』行きます。何百年とこの峠を行く人を見守ってきてくれたんでしょうね。
  
不動明王さまとか



味のある道しるべ


暗峠は公称でほとんどの区間斜度20%越えの急勾配(!!)。たまに街で、この坂凄いなぁ!!とびっくりするくらいの坂でも標識見たら10%はそうそう超えませんからね。50CCカブではもう一速でも登れませんよ。一速でエンジンを回転させつつ、左足で地面を常時蹴っていく・・・この半分人力の乗り方でようやく何とか登っていけると。
  
この辺が本番



11時18分。
急に視界が開けて峠の頂きは目前。
  
  
開ける視界


  
峠の地蔵尊


峠の頂き付近は棚田(段々畑)になっていて、集落が出来てます。石畳の道路になっててバイク殺しと。
  
暗峠



日本の道百選にも選ばれてます



峠の茶屋


峠の茶屋もあって是非寄って行きたい所ではあったんですが、ここに寄れるのはやっぱり自分の脚で登ってきた人たちだけだろうと。


12時03分。
ススキが風に揺れる棚田の間を走り、竹林を抜けて、最後は住宅街を通って奈良側のR168に出ました。

ここから下り


  
棚田の風景



降りる


  
竹林区間もあり


これで、暗峠越えは終わりと。やはり、奈良側は大阪側に比べて傾斜が緩かったですね。逆方向は絶対無理と。

暗峠もほぼ終わり



12時54分。
R168を北上して、R163で清滝トンネル越え。
R163沿い、守口市辺りにある太陽軒ってラーメン屋で昼飯食いました。

太陽拳



男系ラーメンが凄く気になるんですが、18時からの発売


前から気になってた店ではあったんですが、なかなかに胃に来るラーメンでしたw

太陽軒ラーメン+替え玉+ランチタイムライス・2杯(800円)
  ボリューム満点で、味もしっかりしてます。
   ランチタイムはご飯が50円で、しかもお代わり一杯無料と♪


下手したら忘年会で栄華亭出たときより満腹だったかも。


14時08分。
家に帰還。


本当に暗峠だけにスポットライトを当てたツーリングでしたが、良い所でした。
一回、良い季節に歩いてもみたいし、またバイクでも走りに行きたいですな。もちろん今度も東向きで。


※店名 太陽軒らあめん
 ジャンル ラーメン
 TEL 072-884-6778
 住所 大阪府門真市打越町1-5
 営業時間 11:00〜15:00 18:00〜23:00
      ランチ営業、日曜営業

 定休日 水曜日