けんちーのアニメ中心生活ブログ改

『岳 -ガク-』鑑賞。

この手は君を守るため。




けんちー的満足度・☆☆☆☆★(4.4)



18時08分。
はいっ、溶剤系塗料の工場研修一日目終えてきましたよ。


今日は映画の日なんでね、さっとお風呂入って、今から茨木に映画見に行って来ます。19時05分からだから、もう行かないと。あの辺の道、この時間帯、通勤帰りで混んでますしね。



22時03分。
ワーナーマイカル茨木で19時05分〜21時25分の回の『岳 -ガク-』を観てきました。

日本アルプス




いや、前から見たかったんですけどタイミングが合わなくて諦めてたんですよ。そしたら、この映画の日上映最終日と。いや、普通に良い映画でした。やっぱり、こういう自然の美しい映画は大スクリーンで見ないと。


ということで、ちょっとだけ感想書きます。もう、全国的に上映が終わってると思われる映画ですが、以下ネタばれ注意









ちょちょちょと感想。ちなみに、けんちーは原作未読です。



・まず、景色が美しいですね。壮大な日本アルプスの山々が。山の映画って言うのは、本当にそれらを大スクリーンで見られるだけでも、良いもんです。



・映画の構成は、どんどんと救助のエピソードを重ねていく感じで。主人公の島崎三歩(山岳ボランティア・小栗旬)が、体験する生と死の物語をいくつか連ねていくと。
ある事件では、転落して崖途中で死亡した青年を三歩が『フォール』(死体を崖下に落として回収してもらう)して、他の生存者の救助に向かうんですが、下界に降りた後、その青年の父親が三歩を殴り飛ばして『既に死んでたなんて嘘だ!お前がまだ生きていた息子を崖下に落として殺したんだ!土下座しろ!!』と叫び狂うんですが、新人の救助隊員・椎名久美(長澤まさみ)がそれに反論しようとするのを抑えて、三歩は殴り飛ばされた状態のまま、土下座して謝ると。
父親と母親の泣き声だけが響いてました。

この時に、久美は初めて自分の背での人の死を経験



・救助隊ヘリの牧さんが格好良いですなぁ。

あんな悪天候では流石にヘリは出せないと思いますが



・最後のシーンはブリザード吹き荒れる冬山での計12人を数える多重遭難
 三歩が登頂記録簿から3組の大体の位置を予測。そのお陰で親子の二人組を除く10人は救えて、久美が親子もヘリの元へと連れて行ったんですが、急激な爆弾低気圧の影響でヘリは娘を連れた段階で離脱を余儀なくされ、父親と自分からロープを切って飛び降りた久美は絶望の状況へ。
 長野県警救助隊は、確実な二次遭難の危険から救助の打ち切りを決定。それでも、山岳ボランティアの三歩だけは『ちょっと散歩に行ってくる』と救助から帰って来たばかりの身体を再び絶望の冬山へ向けます。

もう一度山へ



・しかし、爆弾低気圧の発生した冬山は雪崩の巣と化しており、三歩も雪崩に巻き込まれ、救助隊本部との交信が途絶。『俺たちも行く!!』と本部を離れようとする隊員を隊長(佐々木蔵之介)が殴り飛ばし、『これ以上の犠牲者は出せない!これが俺の決断だ!!』と宣言。
この隊長がね、元からの三歩の先輩で、映画全編を通して格好良いんですよ。

これは冒頭で初めて、久美が配属されたときですな



・一方、救助者の父親と行動をして、氷点下20度以下のクレバスに落ちた久美は、悩んだ結果、完全に氷の下敷きになった父親の足をピッケルで切断。死を前にしてなお、父親を背負い、クレバスを登ろうとしますが・・・。



・雪崩に巻き込まれ自身の生還も危なくなった三歩。流石の、三歩も雪の上に倒れ臥したとき、目の前のクレバスに久美へ渡したマフラーを発見。そのまんま、ダッシュでクレバスへ飛び込みます。

久美ちゃーーーーーん!!!


 凄いテクニックでクレバスの底へ降り立った三歩。直後、周りを見渡した三歩の驚愕の表情のアップ、そして、完全なる無音での数秒間
 うん、この間はね、素晴らしかったんですけど、ホラーとか金田一少年とかだったら次のカットは、八つ裂きにされた被害者の姿ですよ・・・みたいな間でしたね。けんちーは、普通にここでまさかのグロ画像が来るかと身構えちゃいましたよ。



・で、まぁ、実際に三歩が見たのは、救助者の父親を背負って、崖にピッケルを突き立てたまま凍死している久美の姿。
おっちゃんの方は生きてたので、おっちゃん放り出して、久美に心臓マッサージして、蘇生成功。ハッピーエンドと。

生存報告



・ラストは、冒頭シーンで瀕死の状態から助け出した男性とまた冬山ですれ違って。三歩の『また、山においでよ!!』の言葉に応えてくれたんですね。三歩は感動。そして、日本アルプスの雄大な景色で引いていって終わり。

感動した!もう一度山へ来てくれた君に感動した!!


ED主題歌はコブクロあの太陽が、この世界を照らし続けるように。。この歌がまた良かったんですよ。




いや、ホント、上映最終日に潜り込めてラッキーでした。BDを買っても良いかなってくらい満足しましたし。上映時間は120分以上なんですが、途中全然時計をきにしなかったってのが、個人的な満足を示してました。
ってことで、終わり。


岳 (1) (ビッグコミックス)

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