おかえり、クズの皆様。
けんちー的満足度・☆☆☆★★(3.4)
ということで、今日観てきた『カイジ2』の感想をほんのちょっとだけ。ま、原作は有名ですし、アニメ化もされてるんですけど、一応以下ネタバレ注意で。
〈渡る世間はクズばかり〉
あらすじ
一度は多額の借金を返済しながら、またしても借金地獄に陥った伊藤カイジ(藤原竜也)。10億円以上を稼げるモンスターマシーン“沼”に挑むカイジの前に、裏カジノの支配人・一条聖也(伊勢谷友介)が立ちふさがる。難攻不落の“沼”を攻略するため、カイジは裕美(吉高由里子)、坂崎(生瀬勝久)、そして利根川(香川照之)らと協力するが・・・。
・地下での強制労働所のチンチロリンはね映画開始直後の数分で最後の畳み掛けるクライマックスシーンだけあります。何というハイペースw
〈カイジが畳み掛けるシーンだけの抜粋です〉
・で、まぁ、落ちぶれた利根川との再会があって、帝愛グループの裏カジノでの『人喰い沼』との遭遇。密かに沼攻略を狙う坂崎との出会い・・・で、最初の坂崎の沼への挑戦・・・そして、味方につけてた裕美の裏切りによる敗北と、凄いハイペースで物語が進んでいきます。
・そんで、リベンジの金を稼ぐための趣向で、原作者さんが新たに作った『ゲーム』(姫と奴隷)を挟んだりしつつ、カイジの沼との決戦。この辺は、いくつもの攻略の段階を原作通りに演じ進めてましたね。
簡単に書いてますが、この原作通りに『人喰い沼』の機構を再現してること自体が凄いですよね。この映画、何だかんだで『沼』が主人公なんで、その沼の完成度が高いだけでこの映画の評価は十分付きますよ。
・出演者としては、坂崎役の生瀬さんはいつも通りに、名演で面白いキャラやってましたし、利根川役の香川さんは言うまでもなくいい役者さんですし、カイジもまあまあ。ちょっと、ヒロイン役の女の人はイマイチにしか見えませんでしたが、役どころとしてそんなに映える役じゃないんでそれは役者さんのレベルとは関係ないかもです。
・そして、この映画のもう一人の主人公ともいえるのが、『沼』を後ろで操る一条ですよね。正直、この映画で最大の楽しみは最後にカイジの価値が決まった瞬間の一条の壊れっぷりでしたからね。
この映画で一番演じるのが楽しい役は、そういうことで一条でしょ。で、その役を演じてた伊勢谷友介さんが期待通りの演技をしてくれてたと。最初から延々と周囲を見下し続け、『クズだクズだ』とカイジたちをこき下ろし続けてた一条。それが、最後の最後に負けて人生の破滅が確定した瞬間・・・クズの塊のような狂い方で壊れると。あれは演じるのが恐ろしく気持ちいいと思うんですよ。
〈沼と一条。普通にこの映画の主役ツーショットだと思います。〉
ってなわけで、沼の再現度と一条の最後の壊れる演技の二つが最大の個人的見せ場と感じたこの映画。1300円(モバイル会員価格)なら十分観に行く価値があったと思います。
- 作者: 福本伸行
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