いつも見ていた。近いようで遠くて。いつだって・・・届かない。
(凪のあすからOP『ebb and flow』みうな独白部分)
ということで、2週間ほど前の『まったり紀伊半島ツーリング』の一環で行ってきた『凪のあすから』聖地巡礼のレポートをサラッと書いちゃおうと思います。
けんちーは、聖地捜索のプロではないのでもちろん、苦労して聖地を絞って下さった偉大なる先達の方々に感謝しつつ、おんぶに抱っこでぬるく書かせていただきます。
まず巡礼の初日。宿を少し離れた三重県熊野市鬼ヶ城の直近に取っていて着いたのが夕方だったので触りだけ。
鬼が城からR311を北東に進んでいくと、とりあえず、峠を越えた道なりに後期OPのイントロ部分で見覚えのある場所に出くわします。
〈降り積もる粉雪が舞う♪〉
OP中では人魚座となっていますが、実際には天女座です。オシャレなカフェで土日祝のみ営業。けんちーが巡礼したのは有給取ったド平日だったので休業中でした。
〈オーナーさんもアニメで登場したことを知っておられるそうで、
バッチリ劇中通りの『塩水あります』看板まで再現。巡礼ノートも置いてあるそうです。〉
出オチで言うと、今回の巡礼はどれも雰囲気先行なんで、バッチリここだというカットは非常に少ないんですがw
メインは2日目ということで、初日はちょいちょい線路上から見上げる形で出てくる駅のモデルに行ってみようということで、波田須駅へ。はい。今回の巡礼でこの波田須駅へ行くのが一番の冒険でした。まず、駅に何処から行けばいいの分からないとw
俗に言う『秘境駅』というやつでね、R311からは何の案内板も無く、山間の集落を降りていった先のトンネルとトンネルに囲まれた周りに何もない駅です。後に行く人の為にいうと、R311沿いで『徐福の宮』と案内板のある細道が入口ですね。けんちーは、何本も何本も細いわき道を試して行って、ようやく集落の中にある多分世界で唯一の駅案内を見つけられましたよw
〈案内板からまだ舗装されてる右の道だと思ってバイクで進んでいくと・・・〉
〈引き返して、完全に農作業用の道をかなり下って行って・・・柵の切れ目からホームに到着!〉
この手前にはミラーもあって、表示も全部一緒だから間違いないんですけど、まなかを探してるシーンとかも含めて全て劇中では線路上からの視点なんでホームからじゃ再現は出来ないです。絶対に電車来なさそうだから降りたくなる悪魔の誘惑が来るのも秘境駅ならではですな。
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一晩明けて。天女座の分岐を越えて、新鹿(あたしか)の集落へ。ここの浜が、一応光たちが海から上がってくる浜のモデルになっていると思われます。ちなみに、宿で知り合った元カブ乗りのおじさんがまさに『新鹿の浜は景色いいでぇ。』と話してらっしゃいました。
〈新鹿の浜〉
普通なら妄言レベルの不一致感ですが、新鹿の集落に具体的なモデルの場所があるので、作中の突堤はここをイメージしたはず。
海水浴シーズンには、浜と浜を結ぶ橋が架けられるらしい橋脚。似ても似つきませんが、スタッフさんの中で他の海水浴場にはないこのオブジェクトがイメージの元になった可能性は高いかなと。
〈浜の前の神社のお木曳きという神事。
内容は伊勢神宮遷宮の際の奉納だと思うんですけど、劇中のお舟曳きにフィーチャー?〉
浜から新鹿の集落内へ。浜の端っこから上がってすぐの川にかかる橋です。
〈光とみうなたちの下校シーン〉
いやぁ、この場所は大分探し回りましたね。川とか電車の橋脚とかの目印が無かったんで。ちなみに、真ん中の標識は、高台への案内を示すもので、近く来るかもしれない大地震の為に紀伊半島には至る所に、同じものが立ってます。
新鹿の集落を出て、R311から分岐する道を進み、一つとなりの二木島集落へ。
ここの二木島漁協が劇中の鷲大師(おしおおし)漁協のモデルとなってます。
〈特徴的な建物の要所要所が同じですな〉
二木島集落を出て、R42を延々北上します。実に数十キロ。
三重県紀北町の紀伊長島にある長島造船までやって来ました。劇中ではしばらく前に廃業とした設定ですが、もちろん現役。中には入れません。
〈このドッグの中でお船曳きの準備とかいろんな重要イベントとかがあったわけですよ〉
造船所内のクレーン。後期OPでウロコさまが夜空を見上げてた場面と。
〈月は何も語らない ただの傍観者♪〉
で、ここがあの造船所ということで、造船所前には踏切があって、劇中で死ぬほど登場する景色が・・・。
〈『どうして?』と問いかけた声も揺れる ゆらゆら水面に浮かんだ♪〉
・・・広がってないんですね〜。造船所の目の前が踏切ってこと以外景色に全く一致感が無く。この造船所の反対側もまっすぐした道じゃなく、山にぶつかってる感じですしね。
とまぁ、曲がりなりにも聖地巡礼はここまでであとは、チラッと雑感を。
後期EDの冒頭で道路わきにある折れ曲がった風車とまなかのカットがあるんですが、今回、紀伊半島の海沿いの道をズーッと走った結果、唯一雰囲気があるとしたらクジラの街で有名な太地町に曲がる交差点に立ってるのが近いんじゃないかと。完全にイメージですけどねw
紀伊半島の山の上にはいっぱい風力発電の風車が回ってるんですけど、どれもドデカいですしね、手ごろなサイズで海沿いに立ってるのは多分それぐらいだと。
〈ただのイメージ〉
さらに雑感。よく見直してみると、『凪のあすから』には結構な頻度でマンボウが登場するんですよね。第1話冒頭で光が家を出たその真上をアップで泳いでたり、海神さまの壁画にも描かれてたり。
〈マンボウ!〉
で、最後の長島造船がある紀伊長島の辺りではマンボウを食べる習慣がありまして、実際近々の道の駅の名前も『紀伊長島マンボウ』と。マンボウの串焼きも名物として行列が出来るくらい人気なので巡礼に行かれる方が居られたら食べてみては如何でしょうか。
〈弾力の強い鶏肉って感じの食感で味は魚と。食べる価値ありですよ。〉
な〜んて、最後はグルメレポート風に締めつつも、これで『凪のあすから』聖地巡礼レポートは終わりです。ま、全体的にふんわりした巡礼ではありますが、やはり楽しいですね。最後に、大変な苦労をしてこの地方が舞台だと特定された偉大なる先達の方々にあらためてお礼申し上げます。ありがとうございました。
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