『劇場版そらのおとしもの〜時計仕掛けの哀女神〜』DVD鑑賞。《ネタバレあり》

私はあの時、この町で、覚めない夢を見ようって決めたの。
(劇中、風音日和の台詞より)

けんちー的満足度・☆☆☆★★(3.4)

17時26分。
お疲れさまでした。
カレンダー通りに休みの方は、明日から4連休ですね。
今日は、何とか定時で終われました。朝、出社したら同じ工場のおっちゃんが血圧下がらなくて来られないって話で、また残業かってレベルではあったんですが、ギリギリセーフで。ふぅ。

19時15分。
月曜日、お宮さんの家に遊びに行く前に、TSUTAYA(旧作100円セールだった)で4本ほどDVD借りたんですよ。
で、明日はとりあえず、フリーで、明後日から名古屋に自動車で戻る父さんに便乗して親子三人で名古屋行きに決まったんで、早く観て返さないと。ということで、今から借りたうちの一本を鑑賞します。
作品は、『劇場版そらのおとしもの〜時計仕掛けの哀女神〜』で。

〈絶対に、忘れない。〉

21時16分。
観終りました。
ちょっとだけ、感想をば。

・まず、この映画の序盤は、風音日和という智樹に想いを寄せる少女視線での、テレビ版の総集編なんですね。うん、懐かしい。
　そう聞いたら、『総集編で尺稼ぎかい！？』と思うでしょうけど、まぁ、それがなかなか良いんですね。それを通して、ずっと日和が、静かに智樹たちのことを見つめていたってのが伝わって、劇場版でのヒロインではあるんですけど、観客が日和に感情移入しやすくなります。ま、あの変態の智樹に想いを寄せる理由に悩むくらいの滅茶苦茶良い娘ですけどねｗ
　そして、総集編と言っても、全編新収録ですし、どのエピソードでもきっちり日和の関わってるシーン追加で。

〈劇場版は、ポッと出のヒロインにどう感情移入させるかが鍵ですな〉

・うん、主人公補正と言っちゃえばそれまですけど、智樹はバカで変態ではありますが、良い奴ですしｗ

〈伝説の名エンディングのシーンももちろん使われてました〉

・そして、ついに日和が勇気を出して、新大陸発見部へ。幽霊部員で居続けたい智樹は、執拗に過酷な入部試験を日和に与え続けますが、日和はそれらをすべてクリア。智樹は、みんなにシバかれまくりますが、それによってどんどん日和は部に馴染んで行って・・・。

〈入部〉

・いろいろあったある日、泥だらけで農作業をする日和の姿を見ても、何も変わらない智樹の優しさでやられた日和はついに智樹に告白。次の日、二人の約束の場所で答えを聞かせてもらうことになりますが、そこへ行く途中で日和はトラックに轢かれて死亡。その死体は、光となって消失し・・・そこから全てが変わっていくと。

〈桜井くん。私、あなたのことが、好きです。　　by　日和〉

〈消失〉

・その翌日には、智樹を除く全ての人たちの記憶から日和の存在は消えていました。
　ぶっちゃけ、人間界の日和は、天上のシナプス人の少女の見ていた夢の存在で、その夢が一度破られた以上、システムが日和の存在そのものを地上からデリートにかかったと。もちろん、イカロスたち三人は日和の記憶残ってるんですが、システムによって消されるはずの記憶を気合で保持し続ける智樹(超絶な負荷がかかる)を心配するしかないわけで。

〈寄り添うことしかできないイカロスとニンフ〉

ってか、そのシーンで、日和と同じ存在は人間界にいくらでも・・・みたいなことを、ニンフが言ってましたよね。それって、超デカいフリなんじゃないんですか？原作はまともに読んでませんけど、今更３期とかやるのかな？

・最後は、『智樹にもう一度会える唯一の方法』ってことで、天上界の外道マスターが日和をエンジェロイドに作り替えて、智樹抹殺の命を与えて、地上に送り出し、おまけにその体内には日和自身にも解除できない空間消失の爆弾埋め込んで・・・と。
ま、お決まりの最後ではありましたけどね、それでも面白かったです。

〈別れのキス〉

〈私はあの時、この町で、覚めない夢を見ようって決めたの。
　　　皆と会えて、桜井くんと会えて・・・幸せでした。〉

〈ありがとう、みんな。ありがとう、桜井くん。本当に、大好きでした。　　by　日和〉

・本当のラストでは、泣かなかったんですが、終盤でね、日和が人類抹殺のエンジェロイドとして送り込まれた時に、他の二人にやらせず、智樹にも知られる前に、ニンフが日和を自身の手で消そうとするシーンね。あそこは泣きました。ニンフも日和とは親しくしてたんですもの。それでも、みんなを守る為、誰の手も汚させないために自分の力で日和を消そうとしたと・・・それをジャストなタイミングで止めた智樹・・・やっぱ主人公でしたね。

〈私がやらないと・・・今なら誰も傷つかない・・・。　by　ニンフ〉