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第2回奈良ツーリング。敗北の若鶏攻撃と戒壇巡り。

いやぁ、今日はいろいろ頑張った。
6時30分。
ちょっと『からくりサーカス』の続き読んでます。
27巻。まさか、白金=貞義=フェイスレス司令(!!)だったとは、≠勝だったのは良かったですが。いろいろ、謎が明かされていってます。


9時。
奈良で面白そうな場所も調べたし、シャツ3枚重ねとジーパンの下にメンズタイツ(黒いパッチ)も履いてミット帽も被ったし、そろそろツーリング行ってきます。
ちょっと時間が遅くなっちゃいましたが、早く着いて店が開いてなかったらこの寒さで時間を潰すのは厳しいってことで。んー、奈良は大分久し振りです。清滝トンネルを越える辺りとか道が凍ってる可能性もあるので慎重に行かないと。


10時30分。
門真、四条畷をR163で横断し、清滝トンネルを越えて奈良県内へ。
そこからR168でずっと南下して法隆寺方面へ向かいます。

近鉄生駒線 元山上口駅付近


朝のうちは晴れてて、畑と山の秋を感じさせる風景が目に眩しかったです。


10時50分。
法隆寺に到着。目的の店はすぐ近くなんですが、開店が11時なので暇つぶしを。
  
法隆寺 この後のお寺に比べると面白みにかける(当たり前)


徐々に空は曇ってきて、雨がたまにぱらつくようになりました。法隆寺は平日でも人多いですな。定番の修学旅行ムードの学生の集団もいたりして賑わってました。お金の要る境内には入ってませんが。


11時20分。
最大の目的地である『とんまさ』に到着。

とんまさ サンプルは信用しないでください


ここは、一般の人でもテレビとかで見た人がいるんじゃないかってくらいメジャーな奈良のデカ盛り店です。
注文するのはもちろん店のランドマークである若鶏定食・大(1523円)。ちょっといかついマスターに注文したら静止が入るどころかニヤッと笑ってました。
店内にはすでに先客が何組かいてけんちーが入った後も続々とお客さんが。後から入ってきたおっちゃんが若鶏定食・並を注文するとマスターが、『大盛りにしなくていいんか?後で後悔せえへんか?』とか挑発してました。なるほどなるほど、そういうノリですか。マスターはお喋りが好きなようで、しょっちゅうお客さんに声かけてて、僕も『カブできたんやな。何処から来たの?』とか聞かれましたな。


さて、10分ほどでご飯と味噌汁が到着。ちょっと遅れておばちゃんが、山を崩さないよう慎重にチキンカツを運んできました。置いた途端にバラバラと崩れるチキンカツの山。いやぁ、いろいろなサイトで見覚えのある光景です。

若鶏定食・大(1523円) かつてない強敵


料理が着いたらマスターから壁に貼ってある若鶏客用の注意書きを見るよう指示が。要するに、料理を2人で分けるのは禁止。食べ切れんかったら無料のパックで持って帰れるからってことですね。
マスターから『醤油・塩・特製とんかつソース・サラダドレッシングの4パターンで楽しめるよ。』みたいなアドバイスを聞きながら、チキンカツの山と格闘。
チキンカツはサクサクで美味しい。量が多いからといって衣が無駄に分厚いってこともなく、チキン自体がかなりの厚さを誇っております。
10分ほどしたところで残りのカツの量は3分の1弱。しかし、配分を間違えてご飯が底を突いちゃいました。
正直、完食はきついかなと思い始めてたんですが、さりとてご飯が無くちゃもう一切れも食えないって心境だったので210円でご飯をお替り。1杯目よりも分量多めのご飯が到着しました。
そこからさらに10分ほど。チキンカツをさらに何枚かとご飯と味噌汁とキャベツを食べきったところでカウンターのマスターに『すいません!!ギブアップで!!』と叫んでパックを貰い無念さを感じながら残りの6切れを詰めました。
『納得できたか?また、挑戦に来てな。』みたいな声を貰いつつ、店を後にしました。


ってことで、デカ盛りで敗北を喫したのは誕生日の欧州館に続いて2回目です。しかし、今回は前と違って体調万全な状態での完敗。『負けて悔いなし!!』というところです。今度はトンカツとかを普通に食べに行こう。
今回、とんまさへ行く決断をしたのはKVさんが前に会社の先輩に連れられていって完食したって話を聞いたからだったんですが・・・KVさんすげえ。尊敬しましたw


13時。
とんまさから出た途端に豪雨に見舞われました。一瞬でびしょ濡れにされて、帰ろうかなと思いかけましたが止んだので次の目的地へ。
R168に戻り、県道236に入ります。カブの心臓が止まりそうな急坂を何度か止まりながら登って、朝護孫子寺(信貴山寺)に到着しました。
このお寺、1400年前に聖徳太子が虎を連れて仏敵・物部氏を倒しに行こうとした際、毘沙門天が現れて力を授けられたという逸話を持ってます。それゆえ、寺の入り口にでっかい張子の虎(風)のオブジェとかがあったりする珍寺(失礼)であると聞いてやって来ました。

お寺の由来の説明 毘沙門天にちょっと落書きが




カブを旅館街っぽい風情の道端に停めて、国の登録有形文化財に指定されたという開運橋を渡ります。この橋は、片側固定されててもう片側は電動で動く構造らしいです。いまいち、イメージが沸きませんが。
  
開運橋上より


橋を渡ると境内へ。向こうの方に件の虎の姿が見えますが、聖徳太子を祭ってあるお堂があるそうなので長めの階段を上ってそっちへ。正直、デカ盛りで限界を迎えてから30分以内くらいのけんちーにはこれでも相当しんどいです。
  
奥のほうに黄色い姿が見えます


  
小山を登って聖徳太子のお堂へ


写真は撮ってませんが、聖徳太子の顔を拝んでから今度はしばらく谷を下ったところにある釼鎧護法のお堂へ。詳しいことは分かりませんが、響きが良かったので毘沙門天の加護を貰おうかと。静かなお堂の前にはたくさんの提灯がぶら下がってて普通のお寺とは趣が違ってました。
  
釼鎧護法のお堂へ 提灯一杯で


そして、いよいよ虎さんと対面。話では首が電動で動くとのことだったんですが、時間が決まってるのか壊れてるのか動いてませんでした。近くには千両箱を守る2匹の子虎の姿もあり良い感じです。
  
子虎が可愛い


紅葉が美しい境内を進んでいくと、馬に乗ったなまら凛々しい聖徳太子の像が。やけに格好良いw

なまら凛々しい聖徳太子


  
  
季節はバッチリ


その後にもドンドン出てくる珍しいものたち。この寺はもの凄く面白いです。山の地形そのままにたくさんのお堂が建てられていてそれぞれのご利益も凄く分かりやすいし、華があります。
ってことで、境内の見所を。

弘法大師と虎



満願成就の虎 足を撫でて真言を唱えると願いがかないます


  
1周回すと経を一通り読んだのと同じ霊験が。 重くて一人ではあまりに厳しい



四国88箇所お砂踏み 簡易的にお遍路できます


  
大根に抱きつくと、長寿と厄除けの祈りが適うそうです



聖闘士聖矢のアテナの女神像のような観音様


  
日本で一番大きいというお地蔵さま



わらべこ七福神 みんな子供の姿です


  
虎の中を祈りながら歩く



なでると福を授かるなでとらとなでうさぎ




境内を散策しながら進んでいくと、お堂が集まってるエリアの中でも奥まったところに空鉢護法のお堂への道を見つけました。お寺の入り口辺りで釼鎧護法のお堂へお参りしたのでこっちも行っておこうと進んだら道はグングン山を登っていきます。5分ほど歩いたところで、『もう止めておこうかな。』という思いが沸いて来たものの『ここまで来たんだし。』という思いに押されて進んでいきます。
10分経過し15分経過し、道は山をグングン上がっていきます。デカ盛り食った後の体調で何回か座り込みましたが『ここまで来たら戻れんな。』という思いで点在する鳥居を抜けて行きました。
  
山をガシガシ登る


  
空鉢護法のお堂



絶景 左の建物群にカブを停めてあります


結局、汗かきながら30分弱も登山して空鉢護法と汗かきの毘沙門さんのお堂へ到着。
その展望台から見える景色(もはや絶景)を楽しんで下山。途中、家族連れとすれ違いましたが普通に『こんにちは』と挨拶。完全にハイキング/登山のノリです。後、どれくらいあるか聞かれたんで、『ここからまだ15分くらいありますよ。』って答えたら、迷ってましたw


下山してからついに寺の本堂へ。ここも展望台になってましたが、上のお堂に比べたら全然ですな。

本堂から日本一大地蔵尊を眺める


で、ここの本堂脇の通路からこの寺での大きな目的であった。戒壇巡りの修行場へ。
戒壇巡りとは要するに光が一つも見えない真闇の中を手から感じる壁の感触だけを頼りに進んでいく・・・みたいなやつです。よく漫画(例・シャーマンキング)とかでもあるような修行の安全版です。
  
戒壇巡りへ


100円払って人気のない通路へ。場所は本堂の地下部分でそんなに広くは無いんですが、ほんとに真っ暗。一瞬壁から手を離したら方向分からなくなります。そんなに長い通路では無いんですが道は何回か曲がってて、歩くたびに床がきしんですごく良いムード。恥ずかしい話ですが、何かが体に触った気がしたりして正直途中で怖くなりました。閉所恐怖症とか暗闇恐怖症の人は絶対一人では行っちゃダメですね。
途中には一箇所光る格子があって中には観音様たちがいます。そして、もう少し進んでいくと右手の感触に違和感がめっちゃビビリながらデジカメで撮ってみると錠前のかかった扉でした。説明によるとこの中に毘沙門天様が持つ如意宝珠(願いを何でもかなえる宝具)が納められてるそうです。

真っ暗闇


  
ご本尊と如意宝珠の納められた扉(フラッシュで)



出口前で通路をフラッシュ


ちょっとした『零』(和風ホラーゲーム)の気分を味わえる戒壇巡り。一度、神妙な気持ちで回ってみてください。


15時30分。
長いこと居た朝護孫子寺に大満足し、そのまま信貴山を広域農道で越えて(ものすごい急坂)八尾市内へ。あとはR170を北上し、R308で西へ、今里筋を北上して17時30分くらいに無事、家へ帰ってきました。


今日のツーリングは走った距離的には100キロくらい(奈良って近い)で少なかったんですが、回った場所の密度が濃かったので妙に満足しちゃいました。
奈良県内にはまだ何箇所かデカ盛り店も珍スポットもあるので来年以降また行きます。


※店名 とんまさ
 最寄駅 近鉄郡山
 ジャンル とんかつ
 住所 奈良県大和郡山市南郡山町363-23
 TEL 0743-55-2075
 定休日 月曜
 営業時間 11時〜21時