主文。被告人は、無罪!!
けんちー的満足度・☆☆☆☆☆(4.8)
14時07分。
ワーナーマイカル茨木にて、9時45分〜12時25分の回の『ステキな金縛り』を観てきました。
そんで、観終ってから雨が強まってきた中を、セール中のはなまるうどんで飯食って帰宅と。
〈来週の火曜日(8日)まで〉
ってことで、ちょっと映画の感想をば。
〈駄目だ、一回本編みると、PVだけで思い出して笑ってしまう〉
とりあえず、全体の感想として『流石は三谷幸喜』って感じですね。とにかく、大満足です。最初から終わりまで、絶えず映画館中からクスクス笑いが続き、かなりの頻度で客のほぼ全員が大爆笑ですよ。僕も常ににやけ顔でしか見れませんでした。それでいて、後半の何シーンかではホロッと涙が・・・出させるようにしといて、でもそれを覆すように笑わせると。この映画は素晴らしかったですな。
ってことで、ネタバレしまくるんで、ちょっとでも観に行こうかなと思う人は、絶対に以下を観ないで下さい。
以下、ネタバレ警告!!
あらすじ。
失敗が続いて後がない弁護士のエミ(深津絵里)は、ある殺人事件を担当することになる。被告人は犯行が行われたときに自分は金縛りにあっていたので、完ぺきなアリバイがあると自らの身の潔白を主張。エミはそのアリバイを実証するため、被告人の上に一晩中のしかかっていた幽霊の落ち武者、六兵衛(西田敏行)を証人として法廷に召喚させるが・・・。
・とにもかくにも更科六兵衛役の西田敏行さんが良い演技ですよね。数百年前の北条軍武士のはずなのに妙に俗っぽいし。名シーンが有り過ぎで、挙げられませんがとにかく笑いを起こしまくってました。
・主人公・エミ役の深津絵里さんね。役どころはドジッ娘なダメ弁護士なんですが、それでも弁護士のフォーマルスーツを着た深津さんは、妙にセクシーなんですよね。ポーズがいちいち、大袈裟にしなだれかかる感じだしw
〈やはり美人だ〉
・大きな役としては、裁判のもう一人の花形、検事・小佐野役の中井貴一さんね。この人がまた最高で。『科学的に有りえないことを裁判に持ち込むな。』と最初から完全に論理的かつ冷徹に否定していくんですけど、実は六兵衛さんが最初に法廷に登場した瞬間から完全に見えてたと。それを中盤で六兵衛さんが見破った時の対応とか最高でした。覗き込んだら、『ついっ』と目を逸らす所作とかw
〈見えてるでしょ?〉
・で、この映画、裁判で幽霊の証言が有効か否かという大問題で、科学的な実験を経てOKが出たら終わりじゃないんですよ。その地点はまだまだ裁判の中間と。そこから、また検事は六兵衛さんの証言の矛盾を突いたり・・・。とにかく、この中井喜一さんは冷徹であり、面白くもあり、そして格好良いと。途中で天界の公安のお偉いさん(小日向文世さん)が、『この裁判は天界的に認められないから強制送還だ』と詰め寄ってきたときにもその役人から六兵衛とエミをかばって、自分の命が無くなることも覚悟で、この法廷を邪魔するようなら『出るところに出る』と言い切りますしね。かっけー。
〈法廷に真犯人の雇った陰陽師(エセ)が乱入したり〉
〈周りの出来損ないメンインブラックみたいなのは、天界のスタッフです〉
・メインキャストのもう一人、上司の弁護士・速水役の阿部寛ね。言うまでもなく面白いです。
最大の見せ場は、PVにもありますけど、日が暮れてからでないと出てこれない六兵衛さんが出廷するまでの2時間弱をどうかせぐかって時ですな。『俺に任せろ!』って法廷の真ん中に出て行って、唐突に練習中のタップダンスを20秒ほど踊って『もう限界だ・・・どうする!?』とw 即座に中井喜一さんが『異議あり!』って言ってましたよ。とりあえず、ここは大爆笑で。
阿部さんは全く六兵衛さんのことは見えないんですけど、途中なんだか突然死んじゃって、そこからは向こう側の六兵衛さんと同じ存在になっちゃいますw
〈どんと来い超常現象〉
・あとチョイ役なんですけど、インパクト大が山奥のしかばね荘から都会へ六兵衛さんを運んだタクシー運転手役の生瀬勝久さん。TRICKでのヅラヘッドから今回は六兵衛さんとお揃いの落ち武者ヘッドになってました。
最後の結審のシーンで、傍聴席の後ろの方に落ち武者ヘッドが見えて、観てる観客の大部分は『あー、六兵衛さん、送還されてからも見ててくれたんだ。』と良いシーンに思ったはず・・・ですが、出てきたらタクシー運転手だったと『お前かいっ!!』ってみんな思ったはずですよw
・この作品中では、六兵衛さんを見える人は圧倒的に少ないんですよ。で、見える人の共通点をエミが考えて判明したのが3つ。
①最近、何だかついてない。
②家族の死や、自分が死にかけたなど、最近死を身近に感じたことがある。
③シナモン好きである。
〈共通点を検証中〉
・・・と。最後の結審のシーンでは、証言台に引っ張り出した真犯人にエミがシナモンパウダーをぶっかけて、最後の決め手は殺された被害者当人の証言ですからね。まさに前代未聞の裁判ですよ。でもまぁ、これは小日向さん演じる天界の役人も言ってましたが特例中の特例と。裁判長は残念がってましたけどw
〈↑殺された被害者です〉
・どうでも良いんですけど、この映画、実は我らが大泉洋も出演してます。wikiで見るとね『おにぎりあたためますか』のロケ中に三谷幸喜と合流して、強引に口約束で出演の運びになったみたいですね。
出番は、EDスタッフロール中の写真、ワンカットだけ。メインキャストの横で『勝訴』のカードを掲げた男ね。テレビ局の系列が違うのにこんなことやらかして、大問題になったらしいです。映画の時はいつもそうですけど、おにぎりスタッフは怒られても懲りませんなーw
・そのEDなんですが、エミとその夫のTKO木下の幸せな生活・・・の写真のあちこちに六兵衛さんが写ってるという。ワンカット、エミの死んだ父親である草薙くんも写ってましたw
・いや、まぁ何にしろ良い映画でしたよ。とにかく、全てのキャストが良いキャラしてると。観客を盛大に笑わせて、それでラストの方はホロッとさせると。まさに心温まる映画でした。上映時間は142分とかなり長いんですが、途中全然飽きませんでしたからね。激しい、SFアクションとかでもない裁判の映画なのにそれは凄いことだと思いますよ。
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19時07分。
女子バレーの試合を観ようかなと思ってます。
ただ、今夜、ステキな金縛りのキャストを集めた『ステキな隠し撮り』っていう別作の放送がテレビであって、その前の20時30分からニコ生に三谷幸喜監督が出るんですよ。
今日のドラマの方は録画しておいて明日にでも見るとして、ニコ生は生で見ましょ。
〈ファミマは、絶賛キャンペーン中〉
〈ステキな六兵衛のホイップアンパン(130円)
後ろ半分に黒いクッキー生地が巻かれてて、六兵衛さんの落ち武者ヘッド風になってますw〉
あと、『ザ・マジックアワー』っていう三谷監督の映画が今回の映画よりももっと良いらしいですね。観たことないので、近いうちにTSUTAYAで借りましょ。
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21時11分。
バレーの延長に合わせて、ニコ生も10分延長。そして、今、テレビの番組が始まりました。
いやぁ、三谷監督生き生きしてたなぁ。あのプレゼントのハーモニカ付きストラップ欲しかった。
〈ドラマは明日観る〉
このままドラマを観たいところではありますが、明日に置いておきます。どうせ、明日も雨ですしね。