その劇場には、何かがいる。
けんちー的恐怖度・☆★★★★(1.4)
けんちー的満足度・☆☆☆☆★(3.6)
10時52分。
いやぁ、ダメですね。
本当は今日は滋賀県大津市まで遠征して、『屍者の帝国』を観に行こうかなと思ってたんですよ。
全3部作の2作目の『ハーモニー』をこの前観て、見逃した一部作目をまだ劇場でやってる超貴重な映画館で三作目の前に観ようと思ってたんですが・・・ゴッドイーターやってたら思いの外、進めちゃってこの時間と。
で、明日は予定があって、大津の上映が次の金曜日までなんで、これにてレンタルで観ることが決定しました。
ま、その代わり、昼過ぎに尼崎で『劇場霊』観てきます。
いやぁ、やっぱり、映画のために(しかもフルプライス)大津まで行くのは厳しい。帰るの夜になりますしね。尼崎なら会員特典で常に1200円だし。
16時56分。
ムービックス尼崎で中田秀夫監督作品『劇場霊』を鑑賞して帰って来ました。
〈ちょうだい・・・ちょうだい!〉
ホラーかどうかはともかく、展開は面白かったですね。ちょっとだけ感想書きます。ネタバレガッツリするので観に行くかもしれない人は見ないでください。
・けんちーはホラー好きなくせに超怖がりなので映画観に行くと怖そうなシーンは目をつぶる傾向があるんですが、この作品に関しては最初の30分くらいで怖がらなくて良いやつだと理解しましたね。最後の方とか吹き出しそうにさえなりましたしw
・怖くない理由はシンプルで、怪異の本体が映画の最初から最後までのほとんどのシーンで堂々と映ってるんですもの。メインヒロインが居ないシーンですら舞台にずっと座ってますしね。見慣れ過ぎて怖くねー。ホラーの分かりやすい怖さは、最後のクライマックスとか要所要所だけで怪異の本体であるグロイやつとかが闇から急に現れたりすることにあるじゃないですか。それが皆無だもの。怪異の本体が出ずっぱりだもの。
・あと最後で劇場に閉じ込められた大量の女優たちや刑事たちがヒロインたち二人だけを除いて全員殺されますけど、舞台に人形が姿を現した時にみんなで対処すれば、女性4人くらいだけでも余裕のよっちゃんで取り押さえられるでしょw
敵は凄い腕力を持ってるわけでもなくて、あるのは女性の目をのぞき込んで催眠状態にし、キスで唇から精気を吸い取って殺すとそれだけですもの。女性を範囲攻撃で全員支配下におけるとかなら強いですけど、単体のぞき込みで軽い催眠ですしね。刑事たちはただのビビり死にでしょw
ビジュアルにビビったところを多分、ガッツンガッツン殴られたんですよ。だって、それ以外攻撃手段ないし。
〈コツコツと良く殺りました◎〉
・と、まぁ、こう書くとダメな映画だと思うかもしれませんが、展開が良かったんで面白かったです。抜擢したヒロインに夜のお供をさせまくってたエロ脚本家は、最後、自分を拒絶したことでこけにしまくってたヒロインにみっともなく助けを求めた挙句引きずられてやられるし、ヒロインがクビになった後、代わりに主演を勝ち取った女性は『サラさえ居なくなれば、主役になれると思ってた・・・ゴメンね。』と言い残して殺されるし、スカッとさせる流れをきっちり辿ってましたから。
〈この小市慢太郎さん、大阪市出身だそうです。親近感。〉
・で、最後は、重しを上から乗っけたところに、ヒロインが『ちょうだい、ちょうだいって・・・欲しがるだけの貴方なんかに何にもあげないわよ!!』的なことを叫んで凶悪なセットの剣山で人形の頭を突き刺して失血死させると。
それまで、真面目だけど何かが足りなかったヒロインはこの逆転劇がきっかけで自分を素直に表現することが出来るようになり出演作を増やしていく・・・と。
・ホラーじゃないけど、面白かった。まさにそれです。ちなみに、主演が島崎遥香というけんちーですら聞いたことがある名前である通り、企画はもちろん秋元康さまです。
あれですね、あのエロ脚本家をあえて、御大自らが演じたのであれば、多分5つ星付けましたw

- 作者: 加藤淳也,三宅隆太,堀江純子
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2015/10/24
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