けんちーのアニメ中心生活ブログ改

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』

セカンドインパクトの続き・・・サードインパクトが始まる。世界が終わるのよ・・・。



けんちー的満足度・☆☆☆☆☆
良いですか?ネタばれして良いですか?
・・・ってことで、不覚にも感激して涙出ちゃったほどの『破』の感想行きます。
もう覚えてる限りのネタばれするので、見に行くかもしれないって人は絶対に見ないでください。
で、ちょっとでも、エヴァに興味ある人は今週水曜日にテレビでやる『序』を見てからでも良いんで是非見に行ってほしいです。テレビ版のEVAを知ってる人ほど今回の『破』は衝撃を受けると思います。
最高でした。
以下ネタばれしまくり。『警告』で。


















トーリー
北極のネルフ施設にて、封印されていた第3使徒が復活、局地戦用のエヴァ仮設5号機がこれを迎撃する。


一方、ネルフ本部では修復された初号機・零号機に加え初の実戦用量産機となるエヴァ2号機を配備、そのパイロットとしてアスカが来日する。プライドの高さからシンジ達を蔑視していたアスカだが、やがて強大な使徒の出現により自分独りでは戦えない事を悟り、次第にシンジや周囲に心を開いていく。一方レイもシンジと心を通わせ、彼と父親ゲンドウとの溝を埋めようとする。シンジもまたゲンドウに認めて貰う事にエヴァに乗る意味を見出していく。


そんな幸せな日々も、エヴァ4号機の消失事故と、続く3号機の起動実験中に発生した惨事により崩壊し、全ては終局へと向けて動き出す。 (wikipediaより)


以下、順に細かい流れと感想を書いていこうと思ってます。ちなみに、キャラの台詞はけんちーのうろ覚えなのであしからず。
『このスーツ、胸がきつい! by マリ』
冒頭、北極基地にて封印から抜け出した第3使徒(パーツ)と戦うマリ(CV.坂本真綾さん)操るエヴァ仮設5号機。狭いパイプ状通路内での全周囲を使った戦闘の後、地上に出て使徒を抱えた5号機が自爆。

それじゃなくても、義手部分は強制的なシンクロで無理があるんだから! by マリ


その衝撃で5号機と北極基地は消滅しました。いや、前情報で大いに期待された割に5号機出番少なかったですなぁ。

リボルテックヤマグチ No.69 仮設5号機

リボルテックヤマグチ No.69 仮設5号機

封印監視特化型局地戦闘用兵器 人造人間エヴァンゲリオン仮設5号機




『あんた、バカぁ?    by アスカ』 
呑気にドライブするミサトとシンジの元に使徒襲来。
細長い蜘蛛のような脚を持ち上部に小さな振り子時計的なイメージの頭を持つ(玩具の水飲み鳥のみたいな形状とウィキには表記)第7の使徒です。

オリジナルの第7使徒


エヴァ初号機による作戦開始かと思われましたが、空中の輸送機から降下された新装備の飛行ユニットを身に付けたアスカ操る2号機が華麗に攻撃を避けて超空から急降下キック。コアをぶち抜いて撃破しました。

飛行ユニット装備


ちなみにしばらくの間、アスカはレイのことを『えこひいき』、シンジのことを『七光り』と嫌味たっぷりに呼びます。


『人か・・・?いや、まさかな。   by 冬月』
月面で作られているエヴァ6号機を視察に行くゲンドウと冬月。そこで、2人はこともなげに真空状態の装甲上に腰をかける少年(カヲルくん)と一瞬の遭遇をします。

はじめまして、おとうさん。  by カヲル




『あたし一人じゃ何も出来なかった・・・!!   by アスカ』
指令たちが不在の間に第8使徒(アニメで言うと第10使徒サハクィエル)に襲われる第3新東京市
ミサトさんがリツコの反対を押し切って作戦を立案した『奇跡の価値は』の話ですな。
軌道上に浮かんでるときの姿は、強力過ぎるATフィールドのため黒い球体状(アニメ版第12使徒レリエルみたいな)。落ちてきた後はアニメ版とほぼ同じ形状ですが、開いた花弁の上の構造がたくさんの人型が踊っているように揺れてて何やら不気味さがアップしてました。
ってことで、エヴァ三体を使った受け止め作戦。避難の終わった街を三体のエヴァが駆け抜けます。エヴァ脚はや!今回は白い空気の層をまとってエヴァが音速を超えてました。周囲にもの凄いソニックブームを起こしてたしw
最後は初号機が使徒を受け止め、激しく動き回るコアを零号機が侵食覚悟で捕獲。そこに二刀流ダガーを2号機が打ち込んでラストはそのまま膝蹴りで滅殺しました。
この作戦でエヴァ三機は大きく破損。今まで一人で何でも出来ると思っていたアスカは結構なショックを受けてました。


『君・・・良い匂い。LCLの匂いがする。  by マリ』
エヴァ4号機が起動実験中に事故を起こし周囲もろとも消滅したことから起動実験込みでネルフエヴァンゲリオン3号機が送られてくることになります。一国のエヴァ保有数を最大3期とするバチカン条約があるため、アスカのエヴァ2号機は凍結・封印で地下深くへ。この時点では3号機のパイロットは未定です。
一方、シンジは学校の屋上にてパラシュートで降下してきたマリと邂逅。ほんの数言言葉を交わしただけでしたが。

この後、潜伏




『お、なんや背中に変なん背負ったやつがおるで。                                                                          by 鈴原トウジ
          亀って言うらしいよ。 by 相田ケンスケ
日常生活。シンジ・アスカ・レイ・おまけの2人はアスカと共に来日した加持の誘いで社会見学へ。この新劇場版の世界ではセカンドインパクト以降、海は何も含まれていない赤い水で満たされかつての海生生物たちは絶滅した設定になってるんですが、社会見学で訪れたこの研究所だけでは海洋生物たちが生きてるんですな。
水槽の中に生きる生物を見てそれぞれの想いを浮かべる一行。

僕はね、かつてこの世界が生命で満ち満ちていたことを
        君たちに知っておいて欲しかったんだよ。   by 加持



みんなはしゃいじゃってさ。バッカみたい!  by アスカ



この子たちはこの中でしか生きられない。私と同じ。   by レイ


そして、施設でシンジお手製のお弁当タイム。
肉は食べられないというレイに対してシンジは手作りの味噌汁を差し出します。それを飲んで美味しさにビックリするレイ。シンジとレイ・アスカの距離が縮まります。


『ありがとう・・・感謝の言葉、初めての言葉。
    あの人にも言ったこと無かったのに。 by レイ』

しばらく続く平穏な日々。お弁当のやり取りや自室での添い寝でシンジとアスカの距離は接近。寂しいからとシンジのベッドにもぐりこむアスカとか・・・!!この時から、アスカとシンジはそれぞれ『アスカ』『バカシンジ』で呼び合うようになります。
そして、やはり毎日お弁当を差し入れたり話し相手になってくれるシンジに対して特別な感情を抱き始めるレイ。自分を幸せな気分にしてくれるシンジのためにレイは自分でも料理を作るようになり、その手料理でシンジとゲンドウをくっつけようと食事会を企画します。
んー、アスカもレイに対抗して手料理とか作り始めるし、二人とも手は料理中の怪我で絆創膏だらけ・・・可愛い!ゲンドウも随分テレビ版より丸くなってシンジと語らうシーンもあるし、トウジも無事に妹さんが退院してシンジとの仲も完全になったし。エヴァンゲリオンとは思えない平穏な日々が続きます。


『碇君は私をポカポカにしてくれる。
 だから私も碇君をポカポカにしてあげたい。 by レイ』

ネルフのエレベーター内でアスカの『バカ(シンジ)のことをどう思っているのか?』の質問にこう答えたレイ。
それを聞いてエレベーターを降りたアスカもボソッと一言。
『ホンッとバカみたい。
  それって・・・好きってことじゃない。   by アスカ』

結局、この後、アスカも食事会のことは了承し、ゲンドウもレイの提案を受け入れ食事会の日時が決定。ついに、頑固な親子も仲直りか!?・・・と思われましたが。


『見えすぎじゃない?  by アスカ』
食事会を間近に控えたある日、3号機の起動実験の日が決定。食事会のことを知っていたアスカはレイやシンジの代わりに自分が3号機のテストパイロットになることを志願します。
リツコの携帯からのメッセージでレイの『ありがとう』の言葉を聞いたアスカ。

『そっか・・・私、笑えるんだ。     by アスカ』


テストパイロット用のちょっときわどいプラグスーツを身に付けながら、ミサトと通信でやりとり。
シンジたちと暮らすうち一人でないことに、心地よさを覚え笑えるようになったことを打ち明けて起動実験へ。


『侵食型か・・・。  by 冬月』
起動実験開始直後、暴走を始めるエヴァ3号機。アスカをエントリープラグ内に取り込んだまま第9使徒(外見はほぼテレビ版の第13使徒バルディエル)に侵食されたんですな。
食事会は当然中止。食事会へ向かっていたシンジは突如初号機に乗せられ、何も知らないままエヴァ3号機と対峙します。

姿を現す第9使徒


攻撃できないシンジは獣の如き動きで迫る3号機の両腕を何とか取り押さえますが、背中から新たに生えた3・4本目の腕で首を絞められそこから侵食されていきます。
攻撃を拒むシンジに見切りを付けたゲンドウはダミープラグを起動。獣と化した初号機は3号機を圧倒。数秒でコアを破壊した上で、エントリープラグを噛み砕き、肋骨を毟り取り、内臓を貪り食って・・・。
ちなみにこのシーンのBGMは何とアスカ(?)が歌う『今日の日はさようなら』(童謡)!!凄惨な曲でも勇ましい曲でもなくこの曲!!夕焼け空を背景に!!
この演出はやばいですね。


いつまでも 絶えることなく 友達でいよう
明日の日を夢みて 希望の道を


空を飛ぶ 鳥のように 自由に生きる
今日の日はさようなら またあう日まで


これは、鑑賞してるお客さん全員が強制的にアスカの死をイメージさせられたはずです。童謡にこういう使い方があるとは・・・。
この後、侵食されたアスカは密かに隔離・封印。ゲンドウに絶望したシンジは、愛用の音楽プレイヤー(ゲンドウが昔残していったものだった)もゴミ箱に捨ててネルフを去ります。


『使徒だ・・・。  by シンジ』
ネルフから去ろうと電車に乗ったシンジを襲う衝撃。ついに来ました最強の使徒ゼルエル(テレビ版では第14使徒、今回は第10使徒)の登場です。
今回のゼルエルは布状の体をずんぐりした楕円形に固めそこから無数の布のビラビラが蠢いてる感じで空を飛んできます。初号機がダミーシステムを拒絶し、零号機も不完全な状況の中、防衛システムの全てを使って迎撃しますが当然足止めにもならず。さらには一撃で特殊装甲24層を一瞬で溶解させます。冬月はこの使徒を『最強の拒絶型』と評しました。




『どうしても一機で勝負したいって言うのね。 by ミサト』
ゼルエルの進行を妨げたのは何と封印されたはずの2号機。そして、乗っているのはピンク色のプラグスーツに身を包んだマリ。今度はサイズにあったスーツを用意されたらしく、意外に大きな胸を揺らして出撃します。
マリは、はなっからネルフ本部との相互通信を完全拒絶。あくまで単機でゼルエルに向かっていきます。
最初は遠距離から攻撃を仕掛けるマリ。しかし、幾重にも重ねられたATフィールドは本体に届く遥か手前で射撃を抑え、続いてゼロ距離からの攻撃でさえATフィールドを張られてダメージはゼロと。
この結果を見たマリは秘密のコードを解放。

『人を捨てたエヴァの力見せてもらうわよ。
  モード反転!
   裏コード、ザ・ビースト!!  by マリ』


エヴァ2号機は全身から突起を生やし、獣の如き姿でゼルエルへと襲い掛かっていきます。
マリ自身も異様な興奮状態となり、眼も真っ赤に光らせて突撃。エヴァ本体・パイロットともに想像以上の負荷をかけるようです。
しかし、結局その攻撃すらもゼルエルに致命的なダメージを与えることは出来ず敗退しました。
『獣化第二形態。人を捨てて攻撃本能を最大に引き出す・・・これが人類の限界ね。』
この戦闘を見たリツコさんは一言つぶやきました。




『逃げて、2号機の人。・・・ありがとう。  by レイ』
大破した2号機に代わって出撃するレイの零号機。テレビ版では手のひらサイズのN2爆雷を持って突撃しましたが、今回はミサイルを抱えてゼルエルへ。
『碇くんが二度とエヴァに乗らなくて済むように・・・!!』
ビースト形態2号機が一枚、また一枚ととなりでATフィールドを食い破っていってくれたお陰で全てのATフィールドを破って突撃できたレイでしたが、コアを覆った防壁のせいで結局爆炎が晴れた後に姿を見せたのは無傷のゼルエル
その後、何とゼルエルはレイもろとも零号機を捕食!!元の顔の下に真っ白で全裸の女性の体を形成しつつ、零号機としての存在に成り代わり、抵抗を受けることなくセントラルドグマへと降下を開始します。




『僕はエヴァンゲリオン初号機パイロット、碇シンジです! by シンジ』
シェルターからマリの2号機によって引っ張り出されたシンジ。そこで見たのはまさにゼルエルに取り込まれる零号機の姿。
それを見た瞬間シンジはネルフ本部へダッシュ。名台詞を叫んで初号機に搭乗し、まさにネルフ指令室を消し飛ばそうとしていたゼルエルを取り押さえてハンガーで地上まで連れ戻します。
しかし、活動限界時間を超えた初号機は機能を停止。予備電源もはたらかず、片腕を落とされ絶体絶命の状態に陥ったその時・・・
綾波を返せーーーー!! by シンジ』
シンジの魂の叫びと共に初号機に劇的な変化が起こり始めます。

流れ始める『ザ・ビースト』




『初号機がヒトの域を超えている?  by リツコ』
シンジの叫びと共に全身の通常緑色部分の装甲板を真っ赤に発光させる初号機。そして、その頭上には純白に輝く天使の光輪が!!僕は、これだけ衝撃的な『ザ・ビースト』(暴走時のBGM)を初めて聞きました。

シンジが熱い!


『僕がどうなっても構わない!
    世界がどうなっても構わない!
      それでも綾波だけは・・・  
        綾波だけは絶対に返してもらう!!!』

熱い叫びと共にゼルエルを圧倒するシンジ。これは、最早単なる暴走ではなくシンジの魂が呼び起こした変化だったんでしょうね。すげーや、シンジ!




『私が死んでも代わりはいるもの。   by レイ』
ゼルエルの中のレイへがむしゃらに手を伸ばすシンジにそう応えたレイ。
この言葉に対して
綾波に代わりなんていない!!』
と叫び、引き寄せるシンジ。
これは、ある意味、今までのエヴァの全否定っていうか・・・当たり前で普通のアニメなら陳腐な台詞かもしれませんが、この言葉をシンジがレイに叩きつける。ファンなら誰もが言いたかったことを、まさにシンジが言ったと・・・感慨がw
『来いっ!!!!!!     by シンジ』
天使そのものの姿をした初号機がゼルエルの中からレイを『取り出し』、世界は異様な雰囲気に包まれて・・・。ちなみにこのシーンのBGMは『翼をください』(!!)でした。


『翼・・・15年前と同じ。』
そう呟くミサトに応えて言葉を繋げるリツコさん。
セカンドインパクトの続き・・・サードインパクトが始まる。世界の理を超えた新たな生命が誕生し、その代償として古の世界の全ての生命は死に絶える。』


『世界が終わるのよ。』
リツコさんの呟きを最後にEDへ入りました。
ちなみに、ED主題歌は宇多田ヒカルの『Beautiful World -PLANiTb Acoustica Mix-』。『序』と同じ曲ですが、Ver.が変わってました。この歌好きです。




『さぁ、約束の刻だ。  by カヲル』
ED終了後、初号機を超空から貫くロンギヌスの槍
ここで天使の光輪を頂くエヴァ6号機と共にカヲルくんが登場ですか!?

『シンジくん、今度こそ君だけは幸せにしてみせる。』


いやぁ、意味あり気過ぎ!! カヲルくん映画全体で2カットしか出てないのに全てを持って行ったようなw

よく考えたら、パンフレットの表紙はズバッとラストの核心だったと





いやぁ、良かったです。映画全編通して見所ばっかり。
特にゼルエル登場以降は恥ずかしながら感激で涙が断続的に出てました。
全編を通していえるのはまさにエヴァ『破』であったと。
予告によると次回作は『Q』。アスカもシンジもレイもネルフ自体も廃棄されるとか・・・胎動する8号機(!?)とか・・・青っぽい服に身を包んで片目に眼帯したアスカとか・・・ちっちゃいレイを3人はべらした綾波とか・・・。時期はいつくらいになるのかな〜また感激しそうです。