断絶を越え、永久の海へ!
4時13分。
何だか、今までで比類ないくらい寝覚めの悪い夢を見て目が覚めました。もう寝たくないくらいにw
夢の中では綺麗な女の人(大人)と河川敷を楽しく歩いてたんですよ。
でも、起きてからはっきりと憶えてたその女性の名前は『しほうでんしゅんかい』殿(夢の中では違和感無かった)。言わずと知れたSIRENの2大幼女のうちの1人ですよ。本当の読み方は、『四方田春海(よもだはるみ)』ですけど、サイレナーの間ではこの呼び名ですよね。
〈注)見ての通りおっさんです。おっさんではありません。
ネタバレですが、無印唯一の生き残り。一応、2の登場人物である自衛官の三沢に救出され・・・。〉
〈SIREN2にて、三沢が夜見島のアパートで見た光景。
本物か、薬の作用による幻覚か・・・。失禁レベルの衝撃シーンです。〉
何なんでしょう?この夢の意味は?僕、死ぬんでしょうか?夢の中で楽しかったのは、赤い水を飲まされてて既に自分が屍人化してたからとか。
もしくは、最後にお宮さんの家でSIRENやったのが、玲子先生で春海を守りながらの学校ステージで、しかも優しい校長先生に殺されて投げっぱなしだったから、早く再開するようにの催促とか・・・。ま、ま、これで、ブログの更新がされなくなったら、けんちーは屍人化して羽生蛇村に転生したと思ってくださいw
→リンク・羽生蛇村のホームページ(特産品・赤い水のプレゼント企画あります♡)
うわぁ、平日のこんな時間だから二度寝せにゃいかんけど、寝たくねー。もう昼に眠くなるの覚悟でオーフェン読んどこうかな。
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18時02分。
今日は20分残業でした。
いやぁ、きつかった。あのね、今日も受注伝票がいっぱい来てて、工場のフルメンバー(6人)でもちょっと忙しいなって感じの量だったんですけど・・・一人は風邪で一日ドタ休み。一人は午前中おらず、一人は昼から用事で帰ったと・・・純粋に全く手が足りませんでした。
20分で終わったのは奇跡だと思いますよ。
やっぱり早朝の春海の夢は悪いことの予兆でしたな。朝の僕の想いを一言で表現すると『どうあがいても絶望』っていう、まんまSIRENのキャッチコピーしかありませんでしたからねw
20時51分。
えー、昨日買った『魔術士オーフェンはぐれ旅 キエサルヒマの終端』。今朝、起きてから会社行くまでの間に一気に読んじゃいました。我慢なんて無理無理、一気に読んじゃいますって。
ということで、感想をば。以下、全力ネタバレ警告!!
『プロローグ』
聖域での戦いが終わって、長編『我が聖域に開け扉(下)』のエピローグ直後の場面。
クリーオウは、オーフェンの傍にいるための力を身に付けるため、レティシャの元で一年の修行をさせてもらうよう依頼と。レティシャは3つの条件付きで承認。
〈今の自分には出来ないことを・・・〉
(きっと色んなことが変わっていく―――わたしだけじゃなく、みんな)
クリーオウはそれを感じていた。変化と戦い、かつ拒絶しないこと。
それが絶望に対してあの人が世界に解き放った、たったひとつの願いだったのだから。
第一章 季節が過ぎて
聖域での戦いから1年後。
キエサルヒマ大陸を神々から守ってきた結界を消滅させたオーフェンは、史上最凶の犯罪者として貴族連盟から王権反逆罪に問われ、『魔王オーフェン』と呼ばれ、絶え間なく命を狙われる日々を送ってます。
世界の様相も一変。貴族連盟はタフレムを中心とした魔術士同盟そのものを王権反逆罪とし、全面戦争の構え。教主とカルロッタが逃亡したキムラックには、貴族連盟旗下の騎士団が襲撃をかけ、無数の人々を虐殺、制圧。自治都市アーバンラマ、商都トトカンタといった力を持った都市はそれぞれに門を閉ざし、自衛に力を注いでいると。
そんな情勢の中、キムラックでレジスタンスのリーダー的な立場となったサルアはオーフェンの元へ。そこで、オーフェンが提案したのは、『キムラックの難民に、アーバンラマでとある商家が中心となって計画されている『大陸外』への開拓船にのる開拓民にならないか?』・・・というものでした。
一方、イザベラ(聖域で死んだイールギットの『スイートハート』姓を名乗る)とその弟子になっているマジクは、タフレムの防衛力を高めるためトトカンタのハーティアの元へ、スカウトの再要請に行きます。ここで、ちらっとハーティアの秘書役の魔術士が。全然、以前の雰囲気は出してませんがラシイですな。気付いたのか気付かなかったのか、顔を見たことがあるはずのマジクにも無反応でしたが。
〈↑見切れるラシイ〉
結局、ハーティアの協力は得られず。ただ、オーフェンを狩るための新たな刺客として『サンクタム』という男が指令を受けたという情報を得ます。
で、協力者を得られないで困ったイザベラの『モグリの魔術士に心当たりは?』の質問に対して、マジクが短編のあの変人のことをちょっと口に出してましたw
『そういえばありますけど・・・あれは魔術士だったのかな』
『魔術士かどうかなんて、曖昧になりようがないでしょ』
『それが、曖昧なんです。どのみちもう一年以上前にアーバンラマに
帰ってしまったんで、行方は分かりませんが』
まぁ、あの物体は、魔術士というより魔術まで使える不条理の塊って感じでしたからねw
第二章 旅に出るとき
約束の一年目を迎えて、クリーオウの旅立ちの時。
なんと、レティシャは妊娠してました。相手は、はっきりとは言ってませんが、ダミアン・ルーウにやられた昏睡状態から回復したフォルテでしょ。仲良くやってるんですな。
レティシャがクリーオウを師事する3つ目の条件は、オーフェンに出会えたら一発ぶん殴ることでしたw
そして、旅立ったクリーオウは徘徊する騎士団との交戦を回避しつつ、暗殺者『サンクタム』と接触。まぁ、読者の予想通り『サンクタム』は魔王オーフェン暗殺を命じられたコルゴンの新たな名前でした。
殺し屋は、空を見上げた。砂塵の影が通り過ぎる夜空を。
『奴は魔王ではないのだから、殺せる』
力みのない小さなつぶやきが、彼の確信を物語っていた。
第三章 咎の隔たり
オーフェンが身を置いているのは、自治都市アーバンラマ。オーフェンが影で指揮している大陸外への開拓を表に立って進めているのは、短編のドロシー・マギー・ハウザー・・・ドギー姉さまであります。
流石の資産家ですな。議会への発言権も強いし。でもまぁ、本質は変わってないと。愛しの旦那との間に子供が生まれたようで、オーフェンがうんざりしまくるくらい溺愛してるみたいです、変わってなくて良かったw
そして、ついにコンスタンス・マギー・・・コギーの登場でございます。もう、チョー嬉しいです。本当に泣けますよ。やっぱりはぐれ旅(長編)の延長線上の物語だと思ってましたから。バカ騒ぎばかりのメンバーでしたが、世界の敵となったオーフェンには何より心強いでしょう。ちなみに、コンスタンスの役職は移民にあたっての警備主任。もろもろの苦情受付ってところですか。
〈ちょっとはムノウから卒業した?〉
しかし、何よりショックだったのが、コンスタンスが結婚してたことですね。相手は、父親の会社の技術者で有能で実直な人みたいですが・・・けんちーはね、オーフェンのベストな嫁はコンスタンスかなーって思ってたんですよ。それだけに、もの凄いショックでした。ま、やっぱり、オーフェンの嫁はどうしてもクリーオウで決定済みですしね。その辺も考慮して・・・か。
あとサルアとメッチェンはキムラック難民のリーダー役兼、開拓団の用心棒組養成と。この辺では微妙に名前は出て来てないんですが、『何故か全人員の中で最も航海や船舶製造に深い造詣を持っていたある男』が開拓船の船長をやっているとw なんでも不条理にこなすな。あの男w
第四章 凄涼の旅
あの日の情景を思い出して、言葉が途切れる。
すべてが終わった日でもあり、違うものが始まった日でもある。眠っているディープ・ドラゴンの毛に沿って指を動かし、クリーオウは続けた。
『変わってしまった自分は、わたしたちといっしょにいられないって、彼は思ってる。
わたしには――そのことだけは、彼の間違いだって言える。だって、わたしだって変るもの。』
もはや誰と話していたかも、一瞬、忘れかけていた。
アーバンラマへと向かうクリーオウとエド・サンクタムの不可解な二人旅。
〈クリーオウとエド・サンクタム〉
互いにはっきりとした利益があるのかは疑問ですが、騎士団を退けたりしながら、なんとなく続いていくと。無論、エド・サンクタムはオーフェンを殺す気満々です。
第五章 別離の日々
何だかんだ、協力し合ってアーバンラマに忍び込んだクリーオウとエド・サンクタム。しかし、そこでついに決別と。縛り付けたクリーオウを残して、エド・サンクタムはオーフェンとの決闘へ。
『どうしてお前は――』
『どうして俺だけ動けるのかってことか?こんなことでお前は満足なんだろう。
だが、俺は行かないとならない』
口の中の苦み――アドレナリンか、もっと違うものか――を噛みしめて、オーフェンはかぶりを振った。
『たったそれだけのことなんだ。本当だよ、コルゴン・・・』
そしてあとは振り返らず、その場を立ち去った。
そう長くは無かったオーフェンとエド・サンクタムとの戦い。決着は互いの心臓への寸打。チャイルドマンの遺した切り札ですな。そして、勝者はオーフェン。相手は数日間動けない状態ですが、死んではいないと。
それまで、『サンクタム』と敢えて呼んでいましたが、最後の一言だけ、オーフェンは『コルゴン』と呼びましたね。何だか感慨深い。
(なんて呼べばいい・・・?)
だが考えるまでもない話だった。
“好きにすりゃあいいだろ。誰に決めろってんだよ。”
憮然とした黒魔術士の声で、脳裏に答えるものがある。
そうか。
呼べば良かった。
呼びたいように呼びかければ良かった――呼ばれるのを待っている相手には、そうするべきだった。
『レキ』
口に出すだけならただそれだけの言葉だが、その感触は心臓を飛び跳ねさせた。
出航のファンファーレが聞こえる中、一室に縛り付けられて為すすべのないクリーオウ。しかし、そこで『自分はオーフェンに会ってどうしたかったのか?』という疑問に1つの答えを出した時、一年前から目覚めることのなかった小さなディープ・ドラゴンへのアプローチの仕方に気付きました。
そして、一気に巨大化した『レキ』の背にまたがって、クリーオウは港へと駆けます。
『エピローグ』
出航する開拓船上にて、オーフェンと『船長』との会話。
いかにも船長らしい――と言うべきなのかどうか――海賊衣装に、肩にオウムまで乗せている銀髪の男は、オーフェンと同じ手すりからニュッと首を伸ばして、船体の側面を見下ろした。不満らしくつぶやく。
『船長に無断で船名を変えるのはいかがなものかと思いますな』
『拠り所がいるんだとさ。オーナーの承諾済みだから文句もないだろ』
『私の中では九分九厘、漂流窒息丸で決まっていたのですが・・・』
オーフェンは半眼で睨みやった。
『だからなんでお前が船長なんだ?』
『黒魔術士殿の魔王に比べれば、さほど奇天烈ではありますまい?閉じ込められていなければ、全ては変わるべき時に変わる。それだけのことです。』
『・・・まぁ、そうか』
ということで、今更言うまでもないですが、船長は短編最凶の不条理の塊、チートキャラのキースでありますw 相変わらずですなー。このオーフェンとのやり取り・・・懐かしい!!
肩を竦めて、オーフェンは呻いた。
『目が回るみたいだったよ。ここ半年は特に。
なにやってんだか自分でもよく分からなかったが、周りの風景が変わるのだけはよく分かった』
『良い風景でしたかな?』
意外と言えば意外だったが、キースははぐらかすことも、曲解することもなく訊ねてきた。オーフェンはとりあえず、思い浮かんだままを口にした。
『どうかな。そんな大袈裟なものでもねぇよ――後で考えるんで十分だ。
まぁ、ようやく人心地ついたんだ・・・』
続くキースとの会話。ある意味、チートキャラであるキースだからこそ許されるこのやり取りなのかもしれませんね。そして、この直後、式典中の港からレキ&クリーオウが船に飛び乗り。
『本当に予想外ってのは、例えば――』
今度こそ呆気に取られて、オーフェンはぽかんとした。
『どうしたの?』
訊いてくるクリーオウに、指し示す。港だ。もうかなり距離は離れて、集まった人間の判別などつかないが。明らかに人間でないものなら分かる。小柄な体格に、毛皮のマント、古ぼけた大袈裟な武器まで担いだ――
地人がふたり、港の端から船を見送っていた。
『あいつら、ここまで見送りに来た・・・のか?』
まったく予想外だったが、彼らなりの理由で。
クリーオウも見つけたのだろう。やはり驚いたようだが、そう長くは驚いていなかった。隣りでうなずく。
『そうかな。・・・そうだね。』
ラストシーン、遠ざかる港に見えた地人がふたり。そうですね、彼らは本当の意味ではぐれ旅の身となったオーフェンの初めての友人・・・ですもんね。トトカンタでのごたごたな日々、そして、キエサルヒマ大陸全土を旅し、キムラックにも侵入し、聖域での戦いでもなんとなく近くにいた・・・全く、メインではないけどなんだかずっと近くに居た彼ら。
これが最後の見送りですか。何だか泣けるなー。
『行きたい場所と、理由があれば、方法だってどこかにはあるさ』
そう信じたから旅立った。
『旅ってのはそんなもんだろ。そう思う』
その程度のことだ。
陸はなおも遠ざかっていく。人も、港も、建物もひとつの影になって、いつしか海の向こうに消えれば、新しい旅が始まる。
・・・ということで、これにて魔術士オーフェンはぐれ旅の新シリーズ一冊目は完。うーむ、やっぱりオーフェン最高ですね。
こう思ってる、日本全土のオーフェンファンはもうけんちーと同じくおっさん世代なんでしょうねw そうじゃなきゃ、やっぱり一冊1500円は払えませんしw でも、僕は大満足ですよ。短編と長編・・・この二つが分かれてるラノベって結構種類は思い浮かびますが(代表作、フルメタ、スレイヤーズ、伝勇伝とか)、やはりこの二つのクロスオーバーっていうのはファンにとって奇跡なんですよ。そして、それが一度完結してまさかの続編で実現とか・・・感極まって、購入直後でペラ読みした松屋でおっさんが涙流してもしょうがないでしょ(牛丼屋だけに)w
ちなみに次巻は来月の25日発売と。予告を見る限り、この直後の続編じゃないみたいです。一気に時間は跳んで20年後、新大陸でのオーフェン達の物語とか・・・楽しみ過ぎて言葉に出来ません。では、また来月!ってことで、感想終わり。
- 作者: 秋田禎信,草河遊也
- 出版社/メーカー: ティー・オーエンタテインメント
- 発売日: 2011/09/24
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