アンナはこの一言だけのために見送りに来たんだ。
9時50分。
下北駅からのバスを太鼓橋で降りて、宇曽利湖のほとりの三途の川を渡ります。
〈三途の川は渡っちゃだめよ〉
橋の前には、奪衣婆(だつえば)たちの像が。
既に強烈な硫黄の臭気であっちに行っちゃいそうです。
〈右の懸衣翁(けんえおう)は奪衣婆の脱がした衣を木に掛けるマイナーさん〉
〈美しいけど硫黄がヤバイ〉
あと奪衣婆さんは、おっぱいが丸出しだったので、友人たちにはアップで送ってあげました♬
11時37分。
最強霊場・恐山。
〈カラカラカラ〉
1時間半ほど散策しました。
お地蔵様の総大将にお参りして、御朱印は流石に貰います。
〈これでドヘタだったら笑います〉
〈本殿前になんと温泉あるんですが、やめといた〉
あとは、奥院の不動明王さまにお参りし、延々、賽の河原をさまよい歩き。
いやー、広い!そして、ずっと硫黄の香りが漂ってるので、すごく疲れてきます。
〈クマ注意やマムシ注意の看板を抜けて〉
賽の河原には大小無数の石積み。
名前の書かれた石もあちこちにあり、電車のおもちゃに子供の名前が書かれていたりすると、グッときました。
〈かなり広い〉
〈静かに佇む宇曽利湖〉
いやー、最強霊場は伊達じゃない。
そして、めちゃ広くて高低差もあるので、もっとベンチが欲しいっ!!
12時13分。
恐山山門脇の蓮華庵さんで昼ご飯。
シンプルな山菜そば(700円)で。
〈味は普通に美味しい感じ。
ただし、店内、スマホの通信が繋がりにくい。(外は硫黄臭)〉
バスで来ると次の帰りのバスが3時間後だから、このお店来る人多いんじゃないかな?
14時20分。
自分の境遇を乗り越えたアンナが、葉に『ありがと』の一言を伝えるためだけに、1つ前の終点・大湊駅から乗ってきて、そして降りた赤川駅。
〈ありがと〉
恐山ルヴォワールって、回想なので、今から30年前近くの設定ですからね。
今は、車両も下北駅の駅舎も変わっちゃってるし、それほどの慕情は感じません。
でも、それでも、今、恐山を去るこの列車で、恐山ル・ヴォワール聴いてて、泣きそうです。
今回の旅のメイン目的は、この瞬間の感覚を味わうことでしたから。
〈バイバイアンナ〉
〈おまえさんを待つ その人はきっと
寂しい思いなぞ させはしない
少なくとも 少なくとも〉
16時38分。
青森市内に帰ってきて、ワ・ラッセで、ねぷたを見学。昨日の五所川原は、見る時間ありませんでしたからね〜。
〈入口の人形こえー。
薄暗いロビーにエスカレーター上がった目の前にこのガチ顔ですから。〉
〈どれもこれも大迫力〉
17時40分。
ワラッセで会社と家のお土産を購入したあと、ダッシュで15分ほど移動して、味の札幌大西さんで晩ごはん。
調べたら18時閉店だったので。
〈味の札幌でも青森を代表するお店〉
青森名物だという、味噌牛乳カレーバターラーメン(880円)を大盛りで注文。
美味しいけど、味のまとめ役が揃いすぎて喧嘩してるのでカオスですね。
ちなみに、大盛りで注文したら洗面器サイズのが出てきました。
〈完全に準デカ盛りレベル〉
あと、ワラッセも味の札幌もJAFの会員割引が使えてラッキー。170円浮きました。
18時31分。
今日はもうホテルで寝転んでます。
お腹いっぱいだ。
この旅の最大の目的である恐山は流石の霊場っぷりでしたが、常に立ち込めるあの硫黄臭がかなり舞台演出を高めてますね。
また、いつか、行こう。
19時42分。
ニュース7の後、集まれ!祭りびとという、番組始まって、まさにさっき見てきたねぷたの映像も流れ、3年ぶりに行われる青森ねぷた祭りの職人師弟の特集やってます。
なんて、良いタイミングなんだ。