見せ場に次ぐ見せ場。そして、最後はあみの一言が・・・。
突然、髪を染めて不良(?)になり次期会長にならないと言い出した北村の気持ちを変えるため、大河は竜児とクラスメイトの協力の下、悪の化身として会長選挙に立候補します。
〈生徒会長・逢坂大河〉
しかし、北村は相変わらずの態度のまま選挙の前々日の夜を迎えます。
生徒会の一人から北村と会長・狩野すみれのことを聞いた竜児は北村を殴りつけてやると大河に言い残し家を飛び出します。
まもなく、河川敷で親にボコボコにされた北村を発見。北村は竜児に好きになった会長が留学することで自暴自棄になったいきさつを話し、竜児を追って現れた大河の姿を見て何かしらの覚悟を決めます。
〈分かってるんだ・・・逢坂が立候補したのは俺の為だってことも、
皆に心配かけてるってことも、このままじゃ・・・ダメだってことも。 by 北村〉
翌朝、学校の前で最後の演説をする大河を押しのけて登場した黒髪の北村は生徒会長に立候補することを宣言しました。
その日の放課後、ゆり先生に呼び出された竜児は立候補締め切りの30分前になっても北村からの届けが出てないことを告げられて、慌てて教室へ向かいました。
教室で帰り支度をしていた北村。竜児と並んで廊下を歩きながら入学早々、大河に振られた直後のすみれとの出会いを語ります。
〈全て見てたぞ!新入生!
お前の高校生活は始まったばかりだ。生徒会に来い!! by 2年前のすみれ〉
まさにその時、背後からかかるすみれの声。初めての出会いの時と同じく、迷っていた北村に次の一歩を踏み出させました。
〈お前の足は上がってるんだろう!?前に進むためにそうしたんだろう!?
だったら、その足を踏み出す以外に・・・何があるんだよ!!
サボんじゃねえぞ。私は見てるからな。 by すみれ〉
いよいよ、生徒会長選挙。当然、大河は辞退したので立候補者は北村だけ。その壇上で北村はいきなりすみれに告白!その場で返答を求めます。しかし、マイクを取ったすみれはそれに答えることはせず、ただ次期生徒会長としての北村を推しただけでその場を去って行き、熱気に沸く会場の中心で北村だけが目を閉じて立ち尽くしました。
〈えーー、私は・・・いや、俺は・・・
会長が・・・あなたが・・・好きだーーーーーー!!! by 北村〉
一方、会場を出て行ったすみれを追った竜児。その竜児の訴えにもすみれはただ、良い友達だと受け流し相手にせず。竜児を追ってきた大河は竜児に『北村の傍に付いていて』と悲しげに伝えて、自分に出来る唯一のことを見出します。
〈北村くん、泣いてた。お願い竜児、今は北村くんの傍にいてあげて。
私じゃダメなの。私じゃ傍に居てあげられないの。 by 大河〉
〈自分が望んだものは決して手に入らない。それがわかってしまった時、
北村くんはこの手を掴んで笑いかけてくれた・・・なんて優しい人。
望まれているのは私じゃないと分かっている。だけど、出来ることはしたい
・・・北村くんが自分にしてくれたように。 by 大河〉
会長選挙が終わった後のすみれの教室。なんと、大河は木刀を片手に殴り込みを掛けました。
木刀と竹刀、素手と素手で激しくやり合う大河とすみれ。
〈すみれVS大河〉
臆病者と罵る大河のストレートな思いの前に、ついにすみれの心の堤防も決壊。想いの限りを言葉と涙に出し尽します。
〈言ってみろ!北村くんの気持ちを
受け入れないなら、お前なんか嫌いだって言ってみろ!! by 大河〉
〈手前みたいな単純馬鹿になれるんだったらなりたいよ!
真っ直ぐ突っ走るだけの馬鹿になれたらって思うよ!〉
〈だけど、好きだって言ったらあの馬鹿、私について来るって言うじゃねえか!
私がそうして欲しいって分かったら、
私のためにそうするだろうが!いろんなものを犠牲にして!〉
〈あいつはそういう奴だ!
だから・・・だから、あたしは馬鹿にはなれない!!!! by すみれ〉
その言葉を教室の外で耳にした北村は、同じく涙を流しながらすみれに出会いからの全てを一言に込めて出し尽くし、誰も何もできないままその場は収束しました。
〈会長は本当に優しい人です。心からあなたが好きでした。
好きになれて、恋をして・・・本当に良かった。 by 北村〉
殴りこみ騒動のその後、さり気なくあみがみのりに言った『罪悪感は無くなった?』の一言。言ったあみも何かに耐えるように歯を食いしばってたし、とても重い一言ですなぁ。
〈全てを見ていたみのりん〉
ってな訳で、見せ場をひたすら連打する『とらドラ!』感想書こうにも30分全てがドラマチックなのでなんともまとまりませんなぁ。
両想いだったのに結局、失恋しちゃった悲劇の北村に、全てを吐き出したすみれ、大好きな北村のために自分が傷つくのを覚悟の上で不器用な選択をした大河、その大河を見てどうすることも出来なかった竜児。
さらにさらに、今回の事件の前からずっと悩み続けていたみのり。
それら全てを悲しいほど傍観者の立場で理解してしまっているあみ。
もうもうもうもう、少年少女たちの心が渦巻いてますね。いや、面白い(!?)
最後のあみからみのりへの一言。こういう恋愛話に理解力の低いけんちーは一瞬、意味が分からなかったんですが・・・。親友・大河の恋人(?)竜児を好きになりかけて感じてた罪悪感が、今回大河が北村を好きだとはっきりしたことで消えたか?っていうことを言ってるんでしょうね。
うーん、とらドラ!もこれから終盤に向けて、みのりの気持ちをはっきりさせなきゃいけませんね。そして、竜児たちより一歩大人の立場で傍観者という立場にならざるを得ないあみ。実は、あみもみのりとほぼ同じような想いを抱いてると思うんですが・・・いやぁ、ホントこれからの展開に期待が大!!です。