吹雪の中で。
スキー中心の修学旅行(本来は沖縄のはずがホテル炎上で)へやってきた竜児たち。
リフトに乗る際の組み合わせについて何故か木原と能登が喧嘩を始め、そこからの一連の騒動で竜児たちの班は微妙な空気になっちゃいます。
〈最初の波乱〉
その夜、竜児がみのりんにふられたことを聞いた男子一行はみのりんの真意を確かめるべく女子の部屋へ突入。
女子はお風呂へ行ってて留守でしたが先に大河が戻ってきました。
続いて大河以外の女子が戻ってきて、成り行き上大河を取り押さえて、男子一行は押入れの中へ隠れる羽目になりました。
〈大河・・・やっぱり無理だ。櫛枝は俺の思いを受け止めてくれない。
イブの夜のことも、俺の片思いも全部無かったことにしようとしている・・・。 by 竜児〉
男子たちが居ることを知る由もない女子たちはガールズトークを展開。昼の一件から始まった話は、あみが竜二と大河、みのりの話をネチネチと始めたことからヒートアップ。のらりくらりとかわしていたみのりんもついに切れて激しい喧嘩一歩手前の状態まで陥りましたが、木原と香椎の仲裁で何とかこの場は収まりました。
〈ごめん、みのりちゃん。
みのりちゃんがあんまりすっ呆けてるからぁ、
あみちゃんつい余計なこと言っちゃった。〉
〈てっきりみのりちゃんも高須くんのこと、
まんざらじゃなくて、誰かへの罪悪感から高須くんをふったんだと思ってたw〉
〈そうか〜本当に嫌いでふったのか〜。
だったら、あみちゃんが高須くんに伝えてきてあげる。
だって半端な言葉で生殺しにしとくより
はっきり止めを刺してあげるほうが親切ってもんだよね。
・・・好きにすれば。〉
〈あ、何なら今言ってこようか? by あみ
だから・・・好きにすればって・・・!! by みのりん〉
翌日、スキー場にて竜児を交えてあみとみのりんの喧嘩が再燃。ヒートアップした二人は今まで隠していた憎しみをぶつけあってついには殴り合いにまで発展しました。
〈どんだけ喧嘩売っても結局、
私、みのりちゃんの本心って聞いたことが無い。
それがきっとむかつくんだ。〉
〈高須くんはバカだから嫌い・・・。 by あみ
まだ言うか。 by 竜児〉
〈自分のこともバカだから嫌い・・・。
罪悪感で雁字搦め・・・私も自縛だ。
いろいろ間違って、こうなっちゃった。 by あみ〉
〈その上から目線がむかつくんだよ、この脳みそ筋肉女!! by あみ
だれが、上から目線!?
下出に出てりゃ調子に乗ってんじゃねえ!! by みのりん〉
〈みのりんの反撃〉
喧嘩が北村たちの仲裁で鎮められた後、スキー場は吹雪が激しくなってきてスキー禁止となり重い空気のまま竜二たちはロッジへと戻りました。
そこに、届いた大河行方不明の報。竜冶とみのりんは強引に大河捜索を願い出て雪の中へ飛び出していきました。
〈まただ・・・またあいつを一人にしちまった。
傍にいたのに気付いてやれなかった・・・!〉
〈畜生・・・あのドジめ。
今度掴んだら絶対離してやらねえからな・・・!! by 竜児〉
昼間の喧嘩でみのりんが付けていた竜児のプレゼントの髪留めがスキー場の脇に飛んでいったのを見つけて、崖の下に滑り落ちた大河。
気を失った大河を発見した竜児。竜児に背負われて意識を朦朧とさせた大河はゴーグルをかけた竜児を北村と見間違い、竜児に対する本心を打ち明けてしまいました。
〈竜児・・・あ、北村くん?〉
〈竜児かと思った・・・こんな時、助けに来るのは・・・絶対・・・竜児だって。〉
〈ゴメンね・・・。北村くん・・・あのさ、ご利益無いね・・・失恋大明神。〉
〈お願いしたこと、全然適わないんだもん・・・。
この気持ち、全部消してって・・・私を強くしてって・・・。〉
〈ダメだよ・・・全然。
どうしたって・・・竜児のことが、好きなんだもん。 by 大河〉
その心を突然聞かされた竜児は・・・!!ってところで、終了と。
いやぁ、『とらドラ!』でもっとも二枚舌が顕著なみのりんとあみが激しく激突。そして、思わぬところで鈍い竜児が悩める大河の心を知ってしまう・・・と。
まぁ、言っちゃえば『とらドラ!』の女性陣は全員二枚舌なんですが。男性陣は鈍感ばっかりだし。
これで漸くそれぞれの本心を知れましたね。どう動くか。っていうか、メインではないですけど能登って木原のこと好きですよね。いくら何でも絡みすぎだし。