けんちーのアニメ中心生活ブログ改

『N43°』

TEAM-NACSから届いた5枚のメッセージカード。




けんちー的満足度・☆☆☆☆☆(ナックスファンですから)




ということで、映画の日梅田スカイビル内、シネ・リーブル梅田で北海道からの便りを見てきました。
この映画、元々ナックスファンの為に作ったものを一般公開用にしたもので『特別興行』という形なんですね。それゆえに通常の割引措置とかはされないんですが、何故か映画の日の1000円均一だけは適用されてました。

劇場内のポスター


とりあえず、チームナックスをある程度知ってる人(けんちーは、ハナタレナックス』『おにぎりあたためますかをたまにチェックしてるレベル。『水曜どうでしょう』だけでの彼らを知ってるレベルではちょっと厳しいかと)は必見。逆にチームナックスなんて知らねえや』って人は見に行かんで良いと思いますw

名監督たち


以下、ネタバレと感想を。



















予告編に続いて『オフィスQUE(ミスターが社長を務める大泉洋所属事務所)プレゼンツ』の文字。なんかちょっと感激ですw 
そして、シゲ・森崎リーダー・ヤスケンによる挨拶。映画始まる前から、弱気なこと言ってたりしてこの時点から笑いが起きてました。っていうか、けんちーはこの3人の舞台挨拶始まった瞬間にすでに笑いそうだったんですが。
ここから、各短編作品のストーリーと感想を。




エピソード1『頑張れ!鹿子ブルブルズ』 脚本・監督 大泉洋
いきなりミスター大泉!の作品です。
トーリー
レストランのマスターをしている大泉の元にやってきた高校時代の同級生・シゲ。思いつめた様子のシゲは強引な手段(笑える)で店を閉店させ、森崎→安田→音尾とそれぞれ別の仕事をしている同級生を集めて高校の体育館へ連れて行きます。
そこで、シゲは自分が末期の癌であることを伝え、かつて自分のミスの所為で終わってしまったバスケットボールをもう1度やろうと誘いかけます。仕事そっちのけで、大会に向けて練習する5人。
しかし、大会の前日、最後の練習に遅れて飛び込んできた森崎がシゲが生き延びる唯一の光明となる情報を持ってきて・・・!!
って感じです。ちなみに、バッドエンドでは終わらないので安心を。


・仲間を集めていくシーンが面白かったです。森崎を勧誘した後に向かった宗教施設・『裸神教』。この名前を見ただけでナックスファン的にはあいつだ!!と分かるわけですね。で、そのタイミングに合わせるように大泉が『安田だな』と。絶妙のタイミングに映画館は爆笑ですよ。施設内の様子とか裸神様をやってる安田のマイペースっぷりが良かったです。
・音尾さんはなんとホスト!扉に張られた『目と目の間は離れていてもあなたのハートは離さない!』の文字にまた爆笑。バスケの練習始まった後は、ホスト全員でパス練習してるしw
・大泉さんらしい作品でした。なんていうか、普段とは違う役柄でそれぞれの魅力をいつも通り最大限に引き出してる・・・みたいな。オクラホマ(おにぎり見てる人は知ってるはず)の河野もピンポイントで出てたし、この作品を最初に持ってきたのはベストだったなぁと思います。




エピソード2『神居のじいちゃん』 脚本・監督 音尾琢真
続いて音尾さんの作品。あんな顔してても(!)、わりと常識的な作風のイメージの音尾さんです。
トーリー
13年前の今日に奥さんを亡くしたじいちゃんは、毎日ばあちゃんが散歩をしてた神居古潭(カムイコタン)への線路道を辿っています。13回忌で里帰りした孫(平田薫)はじいちゃんの散歩に付いて行きます。
途中で出会った自転車の青年(森崎リーダー)とその娘。普段は人見知りだと言うその娘は、何故かじいちゃんに凄くなつき途中の道のあちこちで『お絵描き』をしながら道の終着点である神居古潭に向けて進んでいきます。
気難しいはずのじいちゃんもこの女の子にはえらく優しくて・・・どこか不思議な雰囲気が漂う中、自然に包まれた道を進んでいく4人。道路の標識は神居古潭への距離をどんどん減らしていきます。おばあちゃんがたくさんのスケッチに囲まれて亡くなっていた場所への距離を・・・。


・とってもミステリアスな雰囲気漂う作品でした。でも音尾さんにはこういうのも逆に合うかもと思ったりして。笑いは一切無かったですが、音尾さんの故郷でもある神居古潭大自然に包まれた舞台。一回行ってみたいですな。神のおわす地ですもの。




エピソード3『部屋クリーン』 脚本・監督 戸次重幸
トーリー
冒頭の挨拶でもちらっと触れてたシゲのアニメーション作品。
不潔でひきこもり(たぶん)な男の部屋。そんなある時、男は自分が寝ている間にゴミだらけだった部屋が綺麗に片付いてることに非常にびっくりしました。
この部屋には片付けることが本能の妖精・片付けさん(シゲ)と散らかすことが本能の妖精・散らかしさん(音尾)が存在し、遥かな過去から日夜戦いを繰り広げていたのです。


・最初は白黒の安っぽい紙芝居アニメでしかも部屋の主人が見てて痛々しい(近親憎悪?)感じだったので、『やっちまったか?シゲ!?』とか内心思ってたんですが、着ぐるみでシゲと音尾さんが登場した途端に面白くなってきました。
・途中で片付けさんが弱って倒れたことにより、崩れる部屋の均衡。それまで、散らかすことに何の疑問も持っていなかった散らかしさんの心に矛盾が浮かんできて・・・。ま、衝撃のラストが待ってます。




エピソード4『ヤスダッタ3D』 脚本・監督 安田顕 
トーリー
『あなたは人間ですか?それとも、ヤスダッタですか?』
待ってました『平成の怪物』、鬼才・安田顕!もう・・・ねえ、言うまでもなく変な人ですから、何を作ることやら。
ある日いきなり降りかかる奇病。それにかかった人は怪人・ヤスダッタとなってマッハ5のスピードで山野を駆け回り人に牙を剥きます。
5年前にヤスダッタ化したという歴史始まって以来の検体を捕獲するため、安田隊長と命名者ヤスダッタ博士率いる部隊(隊員は安田大サーカス)とヤスダッタ化した男性の妻子は危険な山中へと入ります。



・流石は天才・ヤスケン。他の作品とは明らかに切り込む角度が違います。絶対にこの作品だけは頭にもラストにも持って来れないなという。ヤスダッタ気持ち悪!中身がヤスケンだと分かっていても怖く感じましたよ。
・ホラーチックでスプラッタなシーンもあるし(被害者、安田大サーカス)。ラストもエグイ・・・と。流石はヤスケンとしか言えないです。
・でも、ヤスダッタ化した男性の過去の映像では業務用ポリッシャーに振り回されて回転するヤスケンの姿(ハナタレの特命係長・安田顕より)が流れたり、ヤスダッタを誘い出すのにヤスケンのCD曲(どうでしょうの屋久島で『甘い歌声』と称されてたやつ)を流したりと笑いのポイントは何箇所かありましたが。ヤスケンが3役もこなしてたり、安田大サーカスを始め出演者全員が『安田』であったりと妙なこだわりを感じました。




エピソード5『AFTER』 脚本・監督 森崎博之
トーリー
ラストは森崎リーダー。チームナックスの舞台の脚本を書いてるのは普段からリーダーな訳で安心して見れますね。
2058年、10年の沈黙を破って、伝説のTEAM NACSが復活!とうに80歳を過ぎた5人が集結し、かつてのホームグラウンドである札幌・道新ホールで「改FEVER」を上演するというが、無事に幕は開くのだろうか…。半世紀の時を経て、変わりゆくものと変わらないものを描く。


・ラストに相応しい作品でした。年老いたナックスと一人のカレー屋の青年・福屋(大泉洋)が苦労の末に舞台を成功させる。良いですな。ところで、福屋っていうのは、ハナタレプロデューサー(西表島の時)と何か関係あるんでしょうか?詳しくは分かりませんが。
・森崎が老人森崎の孫娘の女子高生(!)として出てました。決して似合っては居ないんですが、違和感を感じないのは何故なんでしょうw 
・シゲはなんと庭にでっかいMSを完成させてました。そして、常に赤い彗星のコスプレしてて、シャーさんと呼ばれないと返事しないと言うwシャーっていうのが良いですよね。ハナタレのラグビー部の企画でヤスケンシャアザクではなく『シャーザック』とフリップに書いてたのを思い出しました。
・老人ヤスケンはこの舞台の5年前から地中に潜って生活する有名人だったみたいです。しかも、ここからさらに5年後の復活の時には海中で5年間過ごしてたとかw ヤスケンはどういじっても笑いが起きてました。
・ちなみにミスターやオクラホマも出演してました。ミスターがチームナックス宛ての花束の中に一生どうでしょうしますの分を見つけて、『へ〜あの番組まだやってるんだぁ。』って台詞を言った時はまた爆笑起こってましたね。




正直言うとそんなに面白くないだろうなぁとか思ってたんですが、予想に反してかなり面白かったです。この札幌から遠くはなれた大阪でチームナックスという言っちゃえば、ローカルタレントの自主監督映画を見る・・・見に来ているのはやはりみんなナックスのファンに限定されてる訳で、遠慮なく笑いたいところで笑えるんですね。普通の映画にはないアットホームさを感じました。
ちなみに、EDクレジットのスタイリストの欄には我らがカリスマ(小松)の名前が。ニヤリとわらっちゃいました。