『劇場版マクロスF 虚空歌姫〜イツワリノウタヒメ〜』。

これが、二人の歌姫の力・・・！！

けんちー的満足度・☆☆☆★★
ってことで、公開後２週間で22万人の観客動員数を記録したって言う劇場版マクロスFの感想を。
ちなみに、見に行ったのが公開からしばらく経った普通の金曜日の18時20分の回(一本後はレイトショー)ってことで、客はそんなに多くありませんでした。30人くらいでしょうか？

ネタばれ・・・も、ほとんど無いですが、一応ネタばれ注意で。

あらすじ

西暦2059年。銀河を行く移民船団のひとつ「マクロス・フロンティア船団」には一千万人以上の人々が地球上と変わらぬ暮らしを営んでいた。比較的近くを航海する「マクロス・ギャラクシー船団」からの人気歌手「シェリル・ノーム」来訪にフロンティアは沸き立っていた。

フロンティアのハイスクールでパイロットを目指す少年「早乙女アルト」と歌手を夢見る少女「ランカ・リー」もシェリルのライブに参加していた。ランカはシェリルの歌声にすっかり虜になり、アルトは危険を省みないパフォーマンスを行うシェリルに驚かされる。

しかし、ライブの最中、フロンティア船団は謎の宇宙生物の襲撃を受ける。人間の数十倍はあろうかという巨大な昆虫のような外観の宇宙生物「バジュラ」の襲撃に、統合軍の兵器は歯が立たず、防衛網は脆くも破られる。
フロンティアの天蓋を破って侵入したバジュラに住民たちは大混乱する。バジュラはライブ会場のシェリルとランカに襲い掛かり、アルトは何とか二人を助ける。シェリルは自分を特別扱いしないアルトに不思議な感覚を覚え、ランカもまたアルトへの気持ちに気づいてゆく。バジュラは民間軍事プロバイダーS.M.Sの新型バルキリーVF-25によって倒されるが、フロンティアには200人以上の死者が出た後だった。

一方、フロンティア政府はシェリルの来訪とバジュラの襲来の奇妙なタイミングの一致を怪しみ、シェリルにスパイ疑惑をかける。(wikipediaより)

以下、散文。
・まず、構成としては、人間関係・キャラクターが再構築された総集編アレンジ・・・それに、いろいろとこれから変わっていくであろう結末への布石を放ってると。この一作目の基本的なクライマックスの場面って言うのはテレビ版の第１話〜第７話のクライマックスシーンとかぶります。

・『ミッションコード、銀河の妖精！！　　by　オズマ』
　ラストシーンは、流れ的にはシェリルの依頼でバジュラに襲われるギャラクシーの難民船団をSMSが助けに行くバトルで。ただし、あちこち大きいところも細かいところも違ってますが。バジュラは、フォールドでシェリルのリベンジライブ会場を襲うし、この時点でシェリルとランカがライオンを歌うし。

　今朝、テレビ版の最終話『アナタノオト』を見たところなんで、思ったんですがあちこち、この時点でテレビ版の最終話を髣髴とさせるシーンが多いんですね。脳内で凄く映像が被ってました。

・大きな違いが明確に現れてるのが、フロンティア船団とギャラクシー船団の関係ですね。テレビ版の内容ははっきり覚えてませんが、劇場版でははっきり言って最初から互いにかなり険悪です。だからこそ、ギャラクシー船団からのアイドルであるシェリルがかなりの確率でスパイだと疑われ、アルトとの接触も情報収集だと思われるんですな。
　途中でランカに接触したシェリルを、シェリルのスパイ疑惑を知ったアルトが襲ってると勘違いして殴り飛ばすシーンはなかなか。

ここから細かい話。
・ミシェルね、一作目のラストから死んだようなシーンがありました。クラン先輩(劇場版では学生)が泣きそうな顔で近づいていったら、今回は生きてましたが。もう死ぬなよ、ミシェルｗ　今回こそは、クランと幸せに・・・。

・映画って言うのは、全裸シーンとかモロに乳首とかは流しても良いんでしょうか？っても、期待しないでください。ランカやシェリルはありません。グレイスおばちゃん(言いすぎ)です。何処に需要があるんだｗ

・そのグレイスですが、今回もギャラクシーからの回し者ってことで、黒いことは黒いんですが、それだけではないような。今作も中盤からはジャンジャンオリジナル展開へ向かっていってるんで、当然、完結編『サヨナラノツバサ』では結末変わって、グレイスも黒幕じゃなくなってるはずで。

・劇中にファミリーマートがそのまんま出店してました。凄いタイアップｗ　2059年には銀河系100万店舗を達成してて、フロンティア船団内にもたくさん支店があると。
　アルトとランカの絆を深める重要な１シーンが深夜のファミリーマート店内でありますからね。店内描写はそのまんま街中のファミマで、その中でアルトとランカが良いシーンを演じてると。斬新！！
　ランカのアイドル業の一環としてテーマソングの『ファミリーマート・コスモス』を歌ってて、リアルでも11月半ば〜後半の２週間くらいは一時間に一回くらい流してたそうですね。コンビニなんて５分以上居る場所じゃないから知りませんってｗ
　で、関連商品も今月14日まで売ってたと。(こっちは話には聞いてた)

〈こんなやつとか。
　　卵(ラン)とカレー(カリー)でランカ・リー・・・親父ー(ギャグ)！！〉

新曲に関して。

pink monsoon

・この曲は、主にシェリルとアルトとの一日デートのシーンで使われてました。あの、ショッピングモールでランカが才能を開花させた場面で、最後はシェリルとアルトのキスを目撃するってところですね。

劇場版 マクロスF~イツワリノウタヒメ~「CMランカ」

・こっちは、ランカがスカウトされてからのCM曲ばかり。今回、一杯ふざけた曲が出てきます。売れないアイドルって感じ満点で。『スターライト納豆』は凄い秀逸ですけどね、需要はあるのかｗ　カップルに納豆投げつけられてましたよ。
　映画のED主題歌も入ってます。

ユニバーサル・バニー

〈決戦の開幕〉

〈シェリルの時計イメージのライブで使用された曲〉

・劇場版のシェリルアルバム。
　ラストシーンの戦闘でのメドレー開幕に歌われてた『オベリスク』は流石の格好良さです。

こんなところかな〜。
見に行くかどうかは任せますって感じですか。でも、既にテレビ版からは逸脱した流れになりつつあるし、100％違う結末が見られるはずなんで、けんちーは次回の完結編も見に行きます。
時計仕掛けって雰囲気の最初のライブシーンもかなりの格好良さでしたよ。

あ、ちなみに公開前のキャッチフレーズは『歌で銀河を救えるわけないでしょ』でしたが。きっちり、救ってましたよ。あのキャッチフレーズはホントに期待感を煽るためだけのものですね。